「ロボコップ」 では警察が民営化されるが、 この映画では戦争が民営化される。 DVDスルーではあるが、 けっして低予算作品というわけではなさそうだ。
"民主化という名の占領" が進行する中東の国で開かれるアメリカ製品の見本市、 男はこの運営にあたる会社員として潜伏するが、 アイドル歌手ヨニカ・ベビーヤや女ジャーナリストとの出会いを経て、 転機を迎えようとしていた。 男には妻を惨殺され、 娘を誘拐されるという過去があった。
オープニングにキューザックのスーパーエージェントぶりが披露されるが、 そのあとは比較的まったり。 風刺の効いた小ワザがたくさん披露され、 何かしらのパロディの連続。 これは未公開も当然かなと思いつつ、 その漫画的なノリにつきあってみる。 アイドルはいきなり男に迫り、 パンツにサソリを入れる、 テロリストは喉元にナイフを当てながら "今回はローアングルで行ってみよう" などと言ってる、 エージェントカーのAIボイスナビは分別くさい案内をする・・ ようやく後半になってアクション炸裂となるが、 誰が敵なのかもわからないまま。 これほど破綻した物語も久しぶりだが、 もう一歩がんばってシナリオを練ればスルーにはならなかったかもしれない。 あるいはもっと徹底的に破綻させてカルトをめざしてもよかったか。 惜しい^ ^ それなりのお金をかけながら、 こんなノンキな作品も存在するのだなあ。 "民主主義ライト" は劇中に登場するタバコの名前。
エージェント・オブ・ウォー WAR, INC. (2008) 日本未公開
製作・主演 ジョン・キューザック 監督 ジョシュア・セフテル
ヒラリー・ダフ マリサ・トメイ ベン・キングズレー ダン・エイクロイド
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