2.09.2009
メタボなソンビ 「ダスク・オブ・ザ・デッド」
特別どうこう言うこともない低予算作品、 しかしながら微妙なオリジナリティを持ち、 硬派な印象すら受ける。 通好みのホラーではないだろうか。 と言っても公開されるかどうかも危うく、 はるか未来にDVDで遭遇ということになるかもしれないが。
オープニングで野獣っぽいものが出てくるので、 近ごろのヴァンパイアブームの向こうを張った狼男物か何かかなと思った。 だが物語が進むにつれ、 新種のゾンビであることがわかる。 ウィルスかカビの一種が体内に入り metabolizing することで死後も活動し続ける・・ ようするに 'メタボ' なゾンビなのだ。 普通のゾンビのように銃で頭を撃ち抜いても活動を止めることはできず、 ショットガンで身体を砕かれ、 手首だけになっても動き回り熱を感知して襲いかかる。 この這いずり回る手首を見ていると 「妖怪人間ベム」 実写版でも見ている気になる。 逃げ込む先はガソリンスタンドに併設されたコンビニで、 ガラスの箱に閉じこめられるのは元祖 「ソンビ」 のパロディのようだが、 このゾンビは熱を感知して襲いかかってくるので、 最終的にはドリンクなどを入れてある冷蔵庫にまで逃げ込むことになるのが可笑しい。
スプラッター度は意外に高く、 指先に感染してしまった男を救うため、 カッターナイフで腕を切断なんてシーンも用意されている。 だがカッターだけでは骨が切れず、 はたしてどうするか・・ それは見てのお楽しみということで。 。
邦題化の難しそうなタイトルだが、 意味を汲みながら "細胞分裂する死体" あるいは "分裂/スプリンター"・・ う〜んカタいか。 いっそ "メタボ・オブ・ザ・デッド" でどうだ? ダメ?・・ まあ頼まれれば有料でもっとしっかりネーミングしますので、 発売元さん、 よろしく^ ^ 佳作ホラーでした。
(追記11/5) オブ・ザ・デッドな邦題となってスルーしました^ ^
ダスク・オブ・ザ・デッド SPLINTER (2008) 日本未公開
監督 トビー・ウィルキンス
シェー・ウィガム パウロ・コスタンゾ ローレル・ウィットセット
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