未公開の "Red Road" (2006) という映画でも監視カメラが重要な役割を果たすが、 この作品はそれをさらに押し進め、 全編が監視カメラの映像で構成されている。 もちろんドラマはフィクションであり、 その意味ではフェイクドキュメンタリーの新バージョンとも言えるが、 ちょっと見てみようかとPLAYしたら、 そのまま引き込まれてあっという間に終わってしまった。 ありそうでなかった手法、 最後のクレジットまでが監視映像の付随データ風にまとめられているのも笑わせてくれる。
どこにでもある、 たわいもない無数のエピソードの中から、 セックスとバイオレンスのタグで自動再構成されるかのように、 覗き見の悦楽と自分自身も暴かれる可能性への不安を同時に写し取る。 無作為の作為は確実にドラマを踏襲するのに、 それもしょせん無人カメラが収集した情報に過ぎないという無意味性の恐怖を根底に持つ。 広く世間に公開されているはずのブログも、 実は誰の目にも触れていないと感じるかのごとく。 確信犯的すぎるところがつまらないとも言えるが、 もしかしたらこれは神の視線?とも思え・・
LOOK (2007) 日本公開2008
監督 アダム・リフキン 公式サイト&予告編
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