2.27.2009
思い出は水の中 「つみきのいえ」
海外版で見たので長澤まさみのナレーションは入ってなかったが、 そもそも必要はないようだ。 セリフは全くなしの12分の短編作品、 アカデミー賞を取らなかったら知りもしなかっただろう。 未公開とは言え、 そもそも劇場公開を前提に制作されているのではないようだ。 一時期チェコなどの短編アニメを見た時期があったが、 最近は見なくなったなあ。 と言いつつ、 ここのところアニメのエントリーが続く。
水の上にちょこんと顔を出した家に、 じいさんは一人で住んでいる。 ある日 目が覚めると、 また水位が上がっている。 じんさんは階上にレンガをせっせと積んで家の増築を始める。 まるで積み木の家のように。 どうしてこんな状況になったのだろうか。 説明は一切ないが、 地球温暖化のせいか。 。 このエコなテーマによってアカデミーを取ったのだろうか。 そんなことを考えているうちに、 果たして何階になるのだろうか、 じいさんの新しい部屋は完成する。 水没した階下から、 ボートでせっせと家具を運ぶが、 その際に愛用の煙草パイプを水の中に落としてしまう。 床には魚釣り用の穴が開いているのだが、 そこからずっと下の階まで沈んでしまった様子。 じいさんは意を決してアクアラングを背負い、 水に潜ってパイプ回収に。 1階下、2階下と潜っていくとそこには数々の思い出の品が水没していて、 今は亡き婆さんや娘と過ごした日々が走馬燈のように蘇る・・
ここまで書いてしまうとネタバレになるだろうか。 ポイントはストーリーというより、 見ないことにはわからない味わいなので大丈夫かと思う^ ^ 自分的には さほど絶賛する気はないが、 フランス語のタイトルが付いているし、 予備知識なしに見たら日本の作家によるものだとは思わないだろう。 そんな不思議なニュアンスも味わいのひとつ。
つみきのいえ La Maison en Petits Cubes (2008日本) 日本未公開 12min
監督 加藤久仁生 *アカデミー短編アニメ賞
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