
テレビ局の前振りタレント (個性化したアシスタントディレクターか) は突然、 人生に憤りを感じ、 幼い頃のヒーローであった国民的歌手を誘拐する。 あとは延々、 室内でのやりとり。 時折り思いつきのような演出でショッキングさを狙い、 また時折りセンチメンタルに。 登場人物であるはずの男がカメラの横にいるであろう監督に話しかけたり、 何とか非凡な映画であることをアピールしようとしているが、 逆に凡庸な印象を受ける。 「インランド・エンパイア」 へのアンサーフィルム? それは、あまりにやみくもなトラックバックのようだ。 '変態' を外し、 一端リセットして見るなら、 少年期を懐かしむだけの寂しい男の物語として楽しむこともできるかもしれない。 ならば、 もっとコミカルに弾けてもいい。 男と監督の会話が誘拐犯からの要求として "ビデオをフィルムに" と伝わる。 すると、それまでは4:3のテレビサイズだったのがワイドスクリーンに変わる。 あるいはエンディングのMC風のキャスト・監督紹介。 このへんのアイディアはやや弾けてるとも言えるが、 あくまで期待しすぎないで見ることがポイントだ^ ^


監督 ブリュノ・メルル
ミカエル・ユーン パトリック・シェネ ラファエル・ベナユーン
エロディ・ブシェーズ
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