1.01.2009

パリに降る雪 「女と女と女たち」



新春一発目はクラシックでいってみようかと、 選んだのはコレ。 巨匠 ヴィットリオ・デ・シーカ監督の未見の作品だが、 シャーリー・マクレーンについてはとくに意識しなかった。 オムニバスの7つのエピソードのヒロインを一手に引き受けているのだが、 気づいたのは4話めあたりで、 あ、こりゃすげえなと^ ^ 徐々にテンションを上げて見たラストの二話がよかったな。

舞台はパリだが、アメリカ映画である。 ダンナの葬儀中に未亡人を口説く男。 泣きながらもいつしか口説かれる女。 (ep1 熱い葬儀)

予定外のタイミングで帰宅すると、ベッドにはダンナと娼婦が。 腹いせに娼婦になろうとする女。 (ep2 アマチュア・ナイト) / 数カ国語を使い分ける美人通訳は男も複数使い分ける? (ep3 2対1)

売れっ子作家を夫に持つ女、 夫が描くヒロインに嫉妬して彼女になろうとする。 (ep4 スーパー・シモーヌ) / 上流階級の奥様はオペラに着て行く服がバッティングするのをここまで嫌う? (ep5 オペラ座)

いままさに心中しようとする二人は、 自分たちがいなくなった世界を思い・・ (ep6 心中) / 街を歩くと男につけられる。 その男は自分に思いを寄せているのだと思い込んで・・ (ep7 パリに降る雪)

とくに名作だとも思わないが、 ときにしたたかで、 概ね天然な '女' という生き物がいないと、 世の中どれほどつまらないことだろうか。 七色の女に捧げるオマージュ。 ときにはこんな映画をしっとりと見るのも、 いいよね。


女と女と女たち Woman Times Seven (1967) 日本公開1968 
シャーリー・マクレーン(7役) *オムニバス 
as Paulette / Maria Teresa / Linda / Edith / Eve Minou / Marie / Jeanne
共演 
Funeral Possession 熱い葬儀:ピーター・セラーズ 

Amateur Night アマチュア・ナイト:ロッサノ・ブラッツィ 

Two Against One 2対1:ヴィットリオ・ガスマン ジャック・ルグラ 
マーロン・ブランド *カメオ出演 

Super Simone スーパー・シモーヌ:レックス・バーカー 

At the Opera オペラ座:パトリック・ワイマーク 

The Suicides 心中:アラン・アーキン 

Snow パリに降る雪:マイケル・ケイン フィリップ・ノワレ アニタ・エクバーグ 

各エピソードのタイトルは自主訳 
監督 ヴィットリオ・デ・シーカ 音楽 リズ・オルトラーニ 

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