12.22.2008
子供のようにアナーキーで平和で 「全然大丈夫」
ユルさを売りにした邦画、 このところ邦画と言えばそんなノリばかりなので正直、 飽き飽きしてた。 で敬遠ぎみだったが、 失敗した。 タイトルは上手いなとは思っていたが、 ぜんぜんユルくない^ ^ むしろ一本筋の通ったソリッドな映画。 なんて絶賛するとウソっぽくなるので、 あえてテキトーに書こう。 というより書きたくない、 いや書けない。 すでにいろんなところで褒められているようで、 いまさら賞賛するのもシャクだし、 願わくば何かの弾みで間違ってレンタルしてほしい! もちろんAmazonで購入してくれても全然OK! しかも特別版を^ ^
とか言いながらも、 せっかくだから自分なりの観点をメモしておこう。 。 まず、 すっぴんの木村佳乃がよかった。 佳乃の話し方もいい。 不器用でダメそうなコが、 あるとき自分の好きなものについて、 あるいは自分の考えを話す。 静かに、 しっかりと。 世の中には雑談や天気の話が苦手な人も本当はたくさんいるのではないか。
そのマイペースな話しぶりに、 引きながらも惹かれていく 田中あるいは岡田。 彼女がその一人を選んだのも、 自分のことをより深く理解してくれたからというより、 'はんぺん' も好きだが 'ちくわ' がいちばん好きというのと同じだろう。 競争は無化されるのに、 選択は純化される。
そして最後に飛び出す、 蟹江の歌! ただ好きなことを歌うと宣言するのは、 ポジティブシンキングなどではなく、 否定すらできなかった自分という存在に対する ネガ・ネガティブな到達点であり、 かつ出発点。 今日の夕飯は何かを楽しみにする子供のように アナーキーで平和で自然体。 "これまでは企画書のような醜いものを書かずに生きてこられたのに" と嘆く荒川をはじめ、 全員を並列に主役にして成立する稀少な作品ではないだろうか。
もっと早く見るべきだった、 それだけが悔やまれるナイスな映画だ。
全然大丈夫 (2008日本) 公式サイト&トレーラー
脚本・監督 藤田容介
荒川良々 木村佳乃 岡田義徳 田中直樹 蟹江敬三
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