東欧からはときどきヘンな(?)人材が発掘されるが、 パールフィ・ジョルジ監督もそんな一人。 1974年ブダペスト生まれ、 前作 「ハックル」 も見てないので続けて見ることにしよう。 まずはこの 「ある剥製師の遺言」から。
かなり奇想天外なシーンの連続であるが、 単純にグロとか変態で片づけるわけにはいかない。 むしろ何らかのメディア受けの良さも併せ持っているように感じる。 独自の発想と視点が明確で、 それは最も行ってはいけないコースにストレートに向かう。 子供の好奇心のように表層的、 それでいて宇宙の本質のように深い気さえする。
社会主義への渦の中、 世界の中心はオ○○コと叫ぶ上官に仕えた祖父、 大食い大会でオリンピックを目指し栄光と挫折と脂肪に埋もれた父、 そしてその息子は父に似ず貧弱な体型をして自由主義となったハンガリーで剥製店を営んでいた・・ 三代に渡る 'ありえない' 大河ドラマは、 ディテールに存分にこだわり、 静かに、 そして唐突に語られる。
微妙にクセになるね。 「ハックル」 も早く見たくなってきた。 。
タクシデルミア ある剥製師の遺言 TAXIDERMIA
(2006ハンガリー・オーストリア・フランス) 日本公開2008
監督 パールフィ・ジョルジ 公式サイト&トレーラー
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