東京を失格になるってどういうこと? 自分のことかな、 なんて気になって見たが、 振り返って考えればタイトリングは上手いのかヘタウマか微妙なところ。 東京じゅうを駆けめぐるロードムービーというよりは、 男同士で飲んでウダウダする風呂屋ムービーか。 青春映画というよりは、 リアルすぎるプライベートフィルム。 それでもNGの烙印を押せない、 退色しかかった珠玉の作品と言えるかもしれない。
30を過ぎたインディーズバンド男、 昔のバンド仲間が自殺。 その葬式の帰りから飲み歩いて丸二日、 最後に男はターニングポイントのハンドルをようやく切ることができる。 いくつかの映画祭で好評価を得ているらしいが、 作品に野心的な匂いはなく、 むしろ素朴すぎるくらいで、 自分などはこんな年代をとっくに過ぎてしまったにもかかわらず気恥ずかしく苦い思いを呼び起こさせられる。
説明セリフは一切なく、 わかりにくいとは思うが、 こういう日本映画もあるのだということで、 迷えるアラウンドサーティな人は一見の価値ありではないだろうか。
東京失格 (2006日本) 公式サイト&予告
監督 井川広太郎
福島拓哉 岩崎高広 TOMOMI 金井アヤ こばやしまり
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