8.01.2008
金色の髪の少女 「マンディ・レイン」
一見 「13日の金曜日」 タイプのティーンエイジ・スプラッター、 結末のどんでん返しも予測できてしまうので、 ホラーあるいはサスペンスとして見ると別にどうということはない。 だが微妙な新感覚が盛り込まれている。 海外ではそれなりに注目作のようだ。
ぼーっと見ていて、 やや眠気に襲われた頃にこの曲で目が醒める。 "SISTER GOLDEN HAIR" (金色の髪の少女) ・・ その名も AMERICA というグループの1975年のヒット曲。 映画では Juliette Comagere というアーティストによるカバーを使用。 そして ひととおりのスプラッターシーンをこなして、 ラストカットの直後に流れるのが この曲 "SEALED WITH A KISS" (涙のくちづけ)。 Brian Hyland や The Lettermen などのカバーで有名な60年代サウンド、 ここでは Bobby Vinton のトラックが使用されている。
何だ選曲だけじゃないかと言われるとその通りだが、 これが不思議と今のアメリカを象徴する "逆" 「キャリー」 的な悪意にぴったりとはまるのだ。 最後にマンディ・レインは言う。
「まずは高校生活を終わらせなきゃ」
"男子はみんなマンディのことが好き" ・・ そんなトロフィーのような女の子はどの学校、 どのクラスにもいるものだ。 彼女をガールフレンドにしたいと競争するのがアメリカンドリームの始まりかもしれない。 そして本作ではその夢の、 明白な終焉が描かれているのではないだろうか。
ラスト間際、 彼女が耳元で何を囁いたか? IMDbではそんなスレが設けられているが、 わからない。 。 謎のままだ。 (追記2009.7.24 DVDスルー決定!)
マンディ・レイン 血まみれ金髪女子高生 (2006) 日本未公開
All The Boys Love Mandy Lane
監督 ジョナサン・レヴィン / 主演 アンバー・ハード
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タグ:
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ホラー&スプラッター,
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