RADIO ON (1979 イギリス・旧西ドイツ)
製作 ヴィム・ヴェンダース 他
監督 クリストファー・ペティット
ヴェンダースが村上龍の 「イン・ザ・ミソスープ」 を映画化するらしいが、 何でまた今頃?と思いつつも、 意外とイケるかもと期待したり。 。
そのヴェンダースが製作したということでタイトルにわざわざ "ヴィム・ヴェンダース presents" という肩書きが付いてのDVDリリースとなっている本作は、 製作1979年、 ヴェンダースもまだ注目され出した頃、 ハリウッドシステムと衝突する以前の作品になる。
兄の訃報を聞き、 ポンコツ車を走らせて帰ってくる弟、 その顛末はあいまいなまま、 娘を捜しに来たドイツ女と出会う。 彼女の別れた夫が連れ出したという娘の名前は・・ アリス。 ということで、 監督は別の人ですが 「都会のアリス」 を受け 「パリ・テキサス」 にも通じるプロットを持った純血のロードムービーとなっている。
イギリスのどんよりとした風景に流れるデビッド・ボウイ、 DEVO、 クラフトワークや 「えっと、 コレ何だったけ?」 な曲・・ 今となっては懐かしいけど当時はバリバリ新しかったことだろう。
以前に初期のヴェンダースを3本立てとかで、 パルコ・シネクイントの固い椅子で見たことがあるが、 さすがにツラかった^ ^ この映画も正直ストーリーの牽引力はないので、 かなり退屈するがアレに比べたらDVDで自宅でくつろぎながら見られるだけマシか。 。
兄が暮らしていたアパートにいた女性、 残されたポルノ写真・・ 1980年にデビッド・リンチの 「エレファント・マン」 が製作されるが、 なんとなく時代のシナジーみたいなものを感じてしまう。 リンチの最新作 「インランド・エンパイア」 も不気味だったが、 ヴェンダースのなかに潜む不気味さにも期待して 「ザ・ミソスープ」 を待つことにしよう。
あ、 そうそう、 むちゃくちゃ若いスティングも出てます^ ^
ヴィム・ヴェンダース PRESENTS レディオ・オン [DVD] powered by G-Tools |
0 コメント:
コメントを投稿