6.26.2008
自分BOX?! 「グミ・チョコレート・パイン」
グミ・チョコレート・パイン (2007日本)
監督 ケラリーノ・サンドロヴィッチ 原作 大槻ケンヂ
テーマ曲 電気グルーヴ 「少年ヤング」
石田卓也 黒川芽衣 柄本佑 金井勇太 森岡龍 大森南朋 高橋ひとみ
(特別出演:鈴木慶一 内田春菊 ピエール瀧)
"有頂天" のケラ、 と言っても今や知る人ぞ知る存在。 バンド以降は演劇や映画で密かに活躍している元祖 'オモロー' だが、 密かに同世代なので 「1980 イチキューハチマル」 も苦く笑えたし、 本作も超・期待の星だった。
唐突にジョイ・ディヴィジョンが出てきたと思ったら、 スロッビン・グリッスル、 キャバレー・ボルテール・・ 次に挙がる名前が先読みできるリアルさで、 テンションは概ねユルイものの、 懐かしいと言うか、 おぞましいと言うか、 おニャン子クラブや聖子ちゃんカットまで登場する。 "自分BOX" はさすがに知らないが実在の日本のノイズバンドとのこと。
どこにでもいる中年男になってしまった主人公は、 思い出の彼女が自殺したと聞かされ、 物語は80年代の高校生活に飛ぶ。 当時の彼は周りの同年代をバカにし、 自分は違うんだ、 という確認を映画やノイズバンドで行う日々だったが、 そんなある日、 名画座で偶然、 密かに思いを寄せていたクラスの女の子に会う。 彼女は映画に詳しく、 人生について年相応の冷めつつも熱い意見を述べ、 学校でのアイドル的な振る舞いは仮の姿だと語った・・
男子高校生を演じるのは、 またしても石田卓也。 文芸タッチの男子もソツなくこなしている。 黒川芽衣も、 ただのカワイイ子ではない雰囲気がさりげなく漂っていて、 柄本佑、 大森南朋とともになかなかいいキャスティングではないだろうか。
80年代の高校生にしては話し方が今っぽすぎる気もするが、 自分たちの世代にしかわからないギャグ満載、 そして特別出演も豪華(?!)な 'ノイズまじりの青春'、 あなたも振り返ってみてはいかが。 。 バンドやってた人にはわかる、 練習スタジオの雰囲気とか、 感慨深いんだコレがまた^ ^
「ストロベリー・ショートケイクス」「マイ・ブルーベリー・ナイツ」「ハチミツとクローバー」と最近この手のタイトリングが多いが "グミ" というのは大槻ケンヂっぽい^ ^
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