10.21.2012

プラグマティズム! 「幸せの教室」



トム・ハンクスが主演はもちろん、 監督・脚本・製作まで手がける。 基本的にシニア向けのラブコメのようだが、 リストラされた男が大学へ行き直す、 というところに関心を持って見た。 相方?はジュリア・ロバーツというキャスティングが いかにもすぎて鮮度は低いが、 見てみたら、 まだまだイケる・・ かな^ ^

「幸せの・・」 という邦題は もっともらしいが原題はラリー・クラウンという名前そのまま。 しかしまあ邦題の通りの内容で、 もし日本版リメイクがあればフジテレビあたりが乗り出しそうなタッチ。 にもかかわらず、 生涯学習的なテーマ、 アメリカらしいフランクな出会い、 ヘンなところリアルなディテールとなかなか楽しめる。

ジュリア・ロバーツ演じる大学教員の夫は作家気取りでブログなどのメディアにも造詣が深いが、 結局はゴチャゴチャ言うだけで稼ぎのないヒモ男。 やってるふりをしてポルノばかり見ている。 あげくの果て、 俺は本当は巨乳が好きなのに、 と口走ってしまう。

片やUSマリーンで長年コックを努め、 その後スーパーマーケット店員となったラリー・クラウン。 不況のあおりでリストラされるが、 学歴がないことが一因と思い、 大学へ行き直す。 行き直すというのは正確ではないな、 通常の大学へ通う年齢をはるかに過ぎてから、 初めて大学に通う。 しかし、 まわりの通常の年齢の学生たちとも楽しくやり、 スクーター通学&暴走と青春が帰ってきたような日々を送る。

しかし収支は厳しく、 家を売り、 得意の料理を活かしてダイナーでアルバイト。 東洋系の講師がウサンくさい講義を繰り広げる経済学クラスのおかげで、 高いローンで買った家はむしろ差し押さえられたほうが得だと気づく。 がんばりやさんのラリーは、 そんな日々の中でもしっかりと勉強してA+の成績を残し、 人生が変わったと話す。

2つのクラスしか受けてないようだが、 その対比がいいリズムを生んでいると言え、 後半はまさにシニア向けのラブコメに収束してしまうが それでも、 人生くよくよ悩まずドンと行け、 みたいな感じで励まされる佳作。 嫌いじゃないな^ ^ 悩めるあなたもぜひDVDで!



幸せの教室 LARRY CROWNE (2011) 日本公開2012.5 公式サイト 象のロケット
監督・主演 トム・ハンクス 
ジュリア・ロバーツ ググ・バサ=ロー ウィルマー・バルデラマ 
ブライアン・クランストン 

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