世界的に大ヒットとなっているようだが、 遅ればせながら見た。 どんなに世間で絶賛されようが合わない作品、 あるいは監督というのはあるもので、 自分にとってはクリストファー・ノーランさんはそんな鬼門の一つなのだ。 いまや大出世を遂げたノーラン監督だが、 デビュー当時から大好きということはなかった。 だからといって大嫌いでもないのだが、 何か そそらない。
ノーラン監督は、 一映画ファンとしてはキューブリックが好きらしい。 自分にとっても大御所中の大御所だが、 同じ映画が好きでも、 同じバンドが好きでも、 話は永遠と平行線をたどる人っていうのがいる。 まあ不思議な現象だが、 ノーランさんは自分にとって まさにそんな人。
他人の深層心理に何かを植え付ける・・ そんな発想がまずハイハイだし^ ^ 夢の中の夢、 さらにその中の夢? どうでもいいよ^ ^ そういうプロットをベースとしておけば何でもありだろうみたいなことで、 お金のかかった映像を次々と見せる。 金のかかる俳優も気軽に使う。 キャスティングは100%ノーランさんの意図かどうかはわからないが、 名もない俳優ばっかりだったほうがまだ面白かったかもしれない。 あるいは夢の中には、 本当に亡くなった人が出てくるとか。 。
夢や記憶という設定をリセットすれば、 ようするにミッション遂行型のスパイアクションで、 誰もが楽しめる娯楽作品に仕上がって満員御礼ということなのだろう。 別に何のケチをつけるところもないが、 ハラハラ、 ドキドキの展開で引っぱっておいて 最後はあっさり目が覚めてカタルシス~ ってのはどうなんだろう。 すっかりビジネスライクだな^ ^
映画自体が ある種の夢なんだから、 わざわざ複層にしなくても すべてひっくるめて しょせん映画として見てるわけで、 そんな夢の中で "現実もしょせん夢" などと言われるより "この夢は現実かもしれない" を志向してほしいんだよな。 。 まあ自分などが言っても仕方ないけど。 これからも金字塔を打ち立ててください。
インセプション Inception (2010アメリカ・イギリス) 7/23~ 公式サイト
監督 クリストファー・ノーラン 象のロケット
レオナルド・ディカプリオ 渡辺謙 ジョセフ・ゴードン=レヴィット
マリオン・コティヤール エレン・ペイジ トム・ハーディ
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