6.07.2010

弾き振り・・ 「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」



ほのぼのしつつ、 グッと来て。 今さら自分が解説するまでもないが、 原作、 テレビともにエポックメイキングなコンテンツであることは確か。 映画になってどうかということだが、 この際そんなことはどうでもいい。 正月に見逃して今DVDで見たわけだが、 すぐにでも後編が見たくなった。 DVDが公開から半年後というのはほんとにじれったいね。

ギャグもさることながら演奏シーン、 指揮シーンがいい。 素晴らしい音楽に打たれて涙する のだめ。 日本やアジアのみならず、 広く海外にファンがいるというのは、 まだ世界も捨てたもんじゃないという気になる^ ^

パリの伝統あるオーケストラが資金難で、 団員はバイトをしなければ食べていけないのというは本当なのだろうか。 誇張はあるだろうが調べてみるとなるほど。 似たようなニュースが・・ タクシーの運ちゃんをしながら客待ちの合間に楽器の練習、 キッチンの片隅で子供が騒ぐ中 黙々と練習するパパ。 このへんは好きだなあ^ ^

'才能'ということを最近はあまり言わなくなった気がする。 代わりに使われるのが '神'。 停滞する世の中で '天才' には嫉妬するが、 神ならあきらめがつくのかもしれない。 また受け売りの定義になるが "才能とは努力が苦にならないこと"。 他人には しんどいことも、 自分には楽しい。 本人は努力してるつもりはないのに いつしか多大な労力と時間が費やされていて、 結果として偉業が達成される。

そういうことが大前提にあるドラマだからこそ すがすがしく、 宇宙の調和としての音楽を求めながらも、 その構成要因は 'はみ出し者' を含みこみ、 けっして予定調和ではない。 そういうところが魅力なのだと思う。 今回は千秋の "弾き振り" という技も見れる。

前編では千秋は再び遥か先に行ってしまい、 置いてけぼりを食ったように感じてしまう のだめ。 後編ではいかに のだめの音楽が炸裂するのだろうか。 "ムジクス" と "カントル" とような二人、 この基本プロットもあらためて良くできてると思う。 以下、 千秋のセリフより。

神の作った世界の調和を知るための学問が天文学、 幾何学、 数論、 音楽だったんだ。 音楽理論を熟知して、 理性の力によって作品全体に対し入念に音楽が判断できる人を "ムジクス"、 ただ音を歌ったり演奏したりする人を "カントル" と言った。 カンタービレの語源だよ・・

清良や龍太郎の活躍も次回か。 。


のだめカンタービレ 最終楽章 前編 (2009日本)
原作 二ノ宮知子 監督 武内英樹  公式サイト 象のロケット 
上野樹里 玉木宏 瑛太 水川あさみ ウエンツ瑛士 ベッキー 
山田優 福士誠治 谷原章介 伊武雅刀 竹中直人 

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