6.10.2010

木のサッシ 「クロエ」



アトム・エゴヤン監督には 「スウィート ヒアアフター」 (1997) の頃からスカ食らわされてるが、 これまた微妙なもの見ちゃったかな。 。 しかしまあ急上昇中のアマンダ・セイフライドに引っぱられて見てしまった。

アマンダ演じるクロエはあくまでトリックスターで、 内容は中年夫婦の機微。 妻の不安定な気持ちの描写がメインと言える。 夫は大学教授、 妻は産婦人科医。 かつては日に三度愛し合った二人だが、 もう触れ合わなくなって長い。 高校生の一人息子は母とは会話もしない。 夫は職業柄、 若い女学生に囲まれているが、 その親しげなやりとりを見て妻は疑心暗鬼に駆られる。 そんなとき彼女は、 一人の若い女クロエに出会う。

クロエはキャバ嬢なのかコールガールなのかよくわからないが、 妻は彼女に '夫の誘惑' をオーダーする。 夫はまんまと罠にかかり、 クロエは植物園やホテルでの情事を妻に話して聞かせる。 やがてそれらはすべてクロエの作り話だとわかるが、 クロエは実はマザコンなのか、 妻に思いを寄せる。 夫の潔白がわかってから妻は、 お金を払ってクロエとの関係を絶とうとするが、 クロエはそれを許さず医院に直接現れたり、 息子を誘惑して家に上がり込む。 そしてサイコガール クロエがどんな恐ろしいことを仕掛けてくるのかと思えば、 あっさり・・

ヒント:木製のサッシは危ない。 え? ネタバレ? スマソ^ ^

見どころはと言えばアマンダ・セイフライドとジュリアン・ムーアのレズシーンぐらいか。 夫は言う。 "そりゃ俺は若い女が好きだ 美しくて知的な娘を見てるとついメロメロっとしてしまう でも信じてくれ 彼女たちを壊すようなマネだけはしてない" このセリフを言うリーアム・ニーソンはどことなく滑稽だが、 本日一番の名台詞か^ ^

けっきょく一人で空回りするだけのジュリアン・ムーアには呆れるが、 彼女と同年代の女性が見たら面白い映画なのかもしれない。 クロエは劇中で一言だけ日本語をしゃべる。 "こんにちは" と。 日本語を出すことでエスプリが漂うのだろうか。 で、 日本がらみの展開を見せるのかと思いきや それっきり^ ^ そんな感じの映画だ。 って、 どんな感じよ^ ^  「恍惚 (Nathalie...)」 (2003フランス) のリメイクなのだった。



クロエ Chloe (2009アメリカ・カナダ・フランス) 日本公開2011.5/28~ 公式サイト
監督 アトム・エゴヤン  象のロケット 
アマンダ・セイフライド ジュリアン・ムーア リーアム・ニーソン 
マックス・シエリオット

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