最低との前評判だったが、 悪くないじゃないか。 うちの娘などは歳に似合わずシュワフリーク、 "シュワちゃんじゃなきゃ見ない" とまで言っていたので一人静かに字幕で見れたが、 確かにシュワちゃんはCGでしか出て来ないし、 1や2のシンプルな面白さはない。 だが人間対機械の戦いにおいて、 冷徹に勝利することが本当の勝利か、 というようなテーマもマトモだし、 アクションはとにかくド迫力だ。
舞台が初めて未来に移されジョン・コナーが主役になるが、 今回のターミネーターは (ネタバレになるが) これも初めての試みであるサイボーグなのだ。 つまり人間と機械の中間存在を設定することで、 はたして人間性とは何か、 みたいな問いかけが導入されている。 その問い自体は新しくもないし、 以前のターミネーターには不必要なプロットのはず。 こんなふうに変化することで普通のSFになってしまった気もするが、 意志に関係なく役割を持たされてしまった者が、 人間性を取り戻そうとする悲哀はあざとくも今っぽい。
従来型のターミネーターも多数登場するが あまり迫力がなく、 代わってモト・ターミネーターというバイク型のモデルが登場する。 今風になったターミネーターは こうした小技も効かせながら作り続けられるのだろう。 どうせなら全く別のシリーズとして作ればどうかと思うが、 冠がなくなるとリスク査定が大きくなって出資が危ぶまれるのか。 映画がバクチであった時代がふと懐かしくなった。
ターミネーター4 Terminator Salvation (2009) 6/13〜
監督 マックG オフィシャルサイト&トレーラー
クリスチャン・ベイル サム・ワーシントン ムーン・ブラッドグッド
アントン・イェルチン ジェイダグレイス *アメリカ・ドイツ・イギリス・イタリア製作
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