1.20.2009

幸福の王子 「7つの贈り物」



「幸せのちから」 のコンビで送るヒューマンストーリー、 ざっと言うとそんな感じだが、 オスカー・ワイルドの童話 「幸福な王子 The Happy Prince」 のような物語。

男は宇宙工学のエンジニアになりたくてMITを卒業するが、 時代はすでに宇宙旅行どころではなかった。 起業して仕事に生きる男となったが、 7秒間の不注意のせいで妻を失うだけでなく、 7人の人間の命を奪うこととなった。 そののち男は生き方を一変し、 7人の人間を助けることだけに人生を捧げる。

ともすれば嘘っぽい大人のメルヘンで終わるところ、 精密なシナリオと緻密な演出、 スミスの寂しそうな笑顔で、 この自虐的な献身に酔うことができる。 ここまで人のために生きるというのは、 ある種すがすがしい。 ジョニー・デップが初めてメガホンを取った 「ブレイブ」 (1997) という作品があって、 子供が生まれたり個人的な理由もあって非常に印象に残っているのだが、 それを見たときのような何とも言えない、 にがい感慨の残る映画である。 公開も世界からそれほど遅れずに、 合格点。 2月なかば、 ちょっと目頭、 熱くしてみませんか^ ^


7つの贈り物 Seven Pounds (2008) 2/21〜 オフィシャルサイト&トレーラー 
監督 ガブリエレ・ムッチーノ 脚本 グラント・ニーポート 
ウィル・スミス ロザリオ・ドーソン ウディ・ハレルソン 

0 コメント: