1.26.2009

27才の巨匠 「アウェイ・フロム・ハー」



アルツハイマーに侵されていく妻を、 ホームに入れる。 そこでの生活に慣れるため、 入居後1ヶ月は面会できない。 思えば40年連れ添って、 そんなに長く離れたことはないのだった。 なんとか1ヶ月をやり過ごした夫が、 花束を持って いそいそ妻に会いに行く。 が、 そこには思わぬ展開が待ち受けていた・・

いつか自分も そういうことがあるかもしれないと思って見るが、 地味だ^ ^ それでも大人の微妙な機微が、 確かに描かれている気がするし、 そのことはあちこちで評価されている通り。 さぞかし大監督の作品かと思いきや、 この映画を撮ったのは、 弱冠27才の女性なのだ。 若いと撮れないとは言わないが、 自分が27の頃なんて、 30になったらどうするかすら考えなかったな^ ^

彼女がなぜ、 こんな高齢問題に関心を持ったかは知らないが、 インタビューなどを読むと、 純然たるラブストーリーとして興味を持ったようだ。 多少は安心した。 。 そう、 これはラブストーリーなのだ、 しかも現在進行形の。 サラ・ポーリー監督が1年かけて口説き落としたというジュリー・クリスティは、 老いてなお美しくチャーミング。 映画の中で言われるように、 まさしくレディの風格だが、 夫役のゴードン・ビンセントも渋い味わいを出している。 そして もうひとかた、 マリアンという女性役のオリンピア・デュカキスも印象的なキャラだ。 マリアンのセリフが印象深く思い出される。

" 仮に人を2種類に分けるなら、 世の中に怒っている人と、 受け入れてしまう人。 私は怒ってる人だったけど、 私の人生にあなたという人が現れて、 受け入れる人に変われそうよ。 "

意味深なセリフはどんな展開を見せるのか、 それは見てのお楽しみ^ ^



アウェイ・フロム・ハー 君を想う (2006カナダ) 日本公開2008 公式サイト不在^ ^  
AWAY FROM HER 
脚本・監督 サラ・ポーリー インタビュー1 インタビュー2 
ジュリー・クリスティ ゴードン・ビンセント オリンピア・デュカキス 

2 コメント:

umetraman さんのコメント...

こんばんは!

監督サラ・ポーリーなんですか@@。
この人「ドーン・オブ・ザ・デッド」のイメージが強くて、そういう道の女優さんかと思っていたのですが、随分と気骨あるお方のようですね。
トレーラーも観ましたが、堂々と撮られてい
るようで気になってきました。
自分もちょっと先のこと考えたりして(笑;)。

ガツンと応援~♪凸

kiona さんのコメント...

>umetraman さん
コメントありがとうございます!!

ヤング・ユマ・サーマンなどと呼ばれてたらしいサラ、 この写真なんかとくに似てますが、 ハリウッド嫌いを公言し^ ^ デモで警官と衝突して歯を折るという武勇伝までお持ちの、 なかなかの 'タフガイ' のようですね。

彼女の今後の動向も楽しみですが、 映画偏り放題の再開も楽しみにしていますよ。
応援THANXX!