1.26.2009

俺は終わってなんかいない 「レスラー」



マリサ・トメイって、 アングルによってはカトリーヌ・ドヌーヴにも似てるよね。 松たか子にも似てる? この映画では年増のストリッパー役ながら、 微コケティッシュ。 美乳も披露している。

マリサのネタから入ってしまったが、 この映画での話題は何と言ってもミッキー・ロークの復活だろう。 80年代に人気を博したプロレスラーの20年後を描いた物語は、 そのまま この人の経歴にも重なってしまう。 長いブロンドヘアと ワイルドなファイトで売っていたランディ・ザ・ラム、 絶頂期なんて一瞬にすぎないのだろう、 今はトレーラーで一人暮らし。 そこも家賃滞納で追い出されかけている。 老けて、 落ちぶれながらも 自慢の金髪の伸びた部分をブリーチし直し、 筋肉増強剤を注射して 今日もリングに立つ。 だがレスリングだけでは食っていけず、 スーパーでバイトもする^ ^

そんなランディがラストのリングで言う。 "俺は終わってなんかいない、 まだ この糞リングに立ってるぞ!" ボクサー役でなくてよかったなどとイジワルは言わないで、 このペーソスあふれる熱演を見てもらいたい。

自分がキャラで登場する昔のプロレスゲームを、 近所の子供にやらせては つまらなそうな顔をされ、 娘のプレゼントに選んだ服のセンス、 はたまたバーで懐かしい曲がかかると踊り出し、 コバーンの90年代はゴミだと語る、 時代遅れの、 愛すべき男。 もっと仕事をくれとスーパーの店長室を開けると 店長はAVを見ている・・ など細かいギャグも満載!

「π」 「レクイエム・フォー・ドリーム」 のアロノフスキー監督も、 ここへ来て一皮剥けたように グレートな映画を送り出してくれた。 先の見えないこの時代、 勇気をくれるいい作品なんだが、 初夏公開予定って、 もう少し早くならないものかねっ。 。




レスラー THE WRESTLER (2008)
日本公開2009.6/13 予定 オフィシャルサイト 
監督 ダーレン・アロノフスキー *ベネチア金獅子 
ミッキー・ローク マリサ・トメイ エヴァン・レイチェル・ウッド 

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