11.09.2008

稲妻ディキシー 「愛おしき隣人」



コーエン兄弟やミシェル・ゴンドリーを引き合いに出して、 そのユーモア感覚が語られているが、 同じ北欧ということもあるしアキ・カウリスマキなんかのほうが近い気がする。 ロイ・アンダーソン監督・・

落ちのない微妙なシークエンス、 山場のないオフビート、 シュールなコント、 ドライでもウェットでもないペーソス、 そして '心はいつもミュージシャンさ' がリミックスされたような映画だが、 これがなんともいい感じ。 スウェーデンっていうと先進的な国というイメージがあるが、 実のところ、 こんなにノンキな国民性なんだなあ。 狙ったようなアザトさはまったくなく、 書き留めたエピソードを少しアレンジ、 今回のテーマに合わせて気ままにチョイスしました、 って雰囲気もいい。

とりわけ、 稲光と雷鳴のなかでディキシーランドジャズを演奏する中年バンドマン、 泣きながら教室に入ってくる小学校の先生、 患者に愛想を尽かす精神科医の独白、 一杯やりながらの裁判など、 ありそうでなかったシーンの数々はこちらのインスピレーションをも触発して、 思いつくままにシナリオでも書いてみようかなという気にさせられる。

同監督の 「スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー」 も続けて明日、 見ることにする。 こちらは1970年製作、 北欧版 「小さな恋のメロディ」 とか表現されているが、 知らなかった。 これだけ映画を見ても、 知らない映画ってまだまだあるもんだなあ。 。 作風はまったく違う印象を受けるが、 こちらも楽しみだ。



愛おしき隣人 Du Levande/Nous, Les Vivants/You, The Living
(2007スウェーデン・フランス・デンマーク・ドイツ・ノルウェー・日本)
監督 ロイ・アンダーソン  日本公開2008 公式サイト&トレーラー 
ジェシカ・ルンドベリ エリック・ベックマン 
愛おしき隣人[DVD]

スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー ぼくの大切なともだち (完全受注5,000本限定生産) モンテーニュ通りのカフェ 赤い風船/白い馬【デジタルニューマスター】2枚組初回限定生産スーベニア・ボックス ダージリン急行

powered by G-Tools

2 コメント:

umetraman さんのコメント...

こんばんは!^^
ロイ・アンダーソン、スウェーデンの監督さんですか。ローリー・アンダーソンなら知ってるのですが全然関係ないですね(笑;)。
北欧でアキ・カウリスマキっぽいとは、これまたよさげですね~。
ちょっと監督を調べてみたら「散歩する惑星」もそうなんですね。これレンタル屋でいつも気になってた作品です。今度借りることにします。「愛おしき隣人」はまだ新作なんですね。出たら要チェックかな^^

こちらに書かせて頂きますが「スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー」も奥が深そうですね。生のスウェーデンが見れそうで気になります。金網越しの真ん中の女の子が可愛いのですが!!^^

北欧は一度は行ってみたいですね。

ガツンと応援いきますよー♪凸

kiona さんのコメント...

>umetraman さん コメント、応援、ありがとうございます!!
デビッド・バーンでもありませんよ^ ^

「散歩する惑星」 は自分も飛ばしちゃってますね、そのうちチェックしたいです。

金網越しの真ん中のコがまさに、恋の相手です。かなり可愛いですが、若かりし日のスーザン・ジョージを思い出しました。

Amazonではまだ  '予約可' なんてなってますけど、レンタルではもう出ていますよ。ぜひまたご覧ください〜