11.09.2008

ヨーゼフはどこ? 「ハイジ」



これでもいちおう二児の父なんで、 土・日は子供といっしょに見れる作品など選んだりする。 でもこれについては子供が選んだもので、 どういう興味で選んだのかはよくわからないが、 自分らの世代では当然ながらあのアニメの印象が強く、 どんなものかな〜と思っていた。

しかし意外とよくできていて、 話も知っている通りなのだ。 1時間40分ほどにまとめなくてはいけないため、 展開が早い早い! クララも山に来てすぐに歩けるようになったりする。 しかしよく調べてみると、 原作は読んだことなくて恐縮ながら、 そこでもクララはすぐに歩けるようになるらしい。 アニメのほうがそのあたりにボリュームを割いた模様。

ハイジはアニメよりは普通の女の子で、 クララはアニメのほうがだんぜんカワイイ。 で、 やや驚いたのがアルムおんじ役の爺さん、 どっかで見た顔だと思えばマックス・フォン・シドーではないか! ラスト近くにさらっと交わされる、 おんじと医者の友情などもアニメにはなかった気がする。 ペーターはリアルにひねてて、 セバスチャンは若い。

そして何か足りないなと思ってよく考えたら、 ヨーゼフがいない。 。 ピッチもいないしチーちゃんに似たヤギはいるが名前も設定も違う。 このへんはまったくアニメのオリジナルだったわけだ。 そうだよな、 チーちゃんなんてネーミングがあるはずない^ ^ハイジの部屋の円い窓も、 ここでは普通のガラス窓だ。



よく知っている物語なのに、 ハイジが山へ帰ってくるところなんかはじ〜んとしてしまう。 夕暮れに燃える山は実写ならではの美しさで、 山小屋でハイジがクリスマスキャンドルを用意するシーンなんかもいい。 クリスマスが待ち遠しくなる感じ。 。

ちなみに今までこれだけの映画化があるそう。 にもかかわらずドイツでもハイジと言えば日本のアニメが筆頭に上がるらしいが、 この実写版も、 素晴らしい物語をコンパクトに追体験できて、 いい時間の使い方だったな。

ハイジ HEIDI (2005イギリス) 日本公開2006 公式サイト&トレーラー
原作 ヨハンナ・スピリ 監督 ポール・マーカス 
エマ・ボルジャー マックス・フォン・シドー 
ハイジ[DVD]

 ハイジ ハイジに会いたい!—物語の背景とスイスアルプスへの旅 ハイジのこどもたち ハイジ (下) (岩波少年文庫 (107)) ハイジ (上) (岩波少年文庫 (106))

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