12.24.2012
時間旅行のパートナー求む Safety Not Guaranteed
メリークリスマス! 人並みに忙しくて1週間、 映画を見てなかった。 何かすごく大切なことを忘れてる気がしてた。 そして、 ようやく1本。 水を得た魚のように感じる。 中毒だな。 。
しかし、 そんな1本は偶然にもクリスマスにふさわしい作品だった。 サンダンス映画祭でスタンディングオベーションを巻き起こした映画がこれ。 サンダンスらしい作品とも言えるし、 多少調子のいいところはあるものの、 ダークすぎない謎とハッピーすぎないエンディングで、 なかなかいいバランス。 たかだか映画で拍手喝采を起こすなんて、 できそうでできないものだから、 それだけでも何らかの1本だと言える。
さえない一人の女子は、 母を亡くしてから父親と二人暮らし。 インターンの身にて雑誌社で研修中。 ネタ探しの会議で挙ったのは、 タイムマシンを完成した男が、 一緒に過去へ旅立つパートナー募集の公告を出しているということだった。 こいつはアホか? おもしれえじゃないか、 ということで取材旅行。 潜入取材ということで彼女が・・。
その男はスーパーに勤める、 ややキモい感じの奴だったが、 彼女は上手く気に入られる。 男の車は往年のフェアレディZのように見えたが、 それはさておき彼女は過去へ旅してミッションを遂行するために銃撃や格闘技の訓練をさせられ、 泥棒の片棒まで担がされる。 男は政府関係者の尾行に神経を尖らせながら、 彼女になぜ過去へ帰りたいのかを聞く。 彼女は母の死を阻止したい、 あるいは最後の自分の態度を改めたいと話し、 男は共感を抱く。
かたや取材の責任者である編集者は facebookでこの地に住む元カノにコンタクト、 取材はそっちのけとなる。 もう一人、 インド系のインターンはノートパソコンをかかえた いわゆるオタクで童貞だっが、 取材の過程で一皮むけることとなる。
いよいよ旅立ちの日が来た。 しかしタイムマシンの男の話には不整合があることがわかる。 こいつは食わせ者なのか。 タイムマシンはほんとうにあるのか。 しかし彼女にもいくつかの嘘があった。 彼女は約束の場所へかけつける。 そこには川に繋がれた1台のボートが・・。
このボート型のタイムマシンが予想外にファンタスティックだし、 スタンディングオべとなる理由はよくわかった。 ラスト近くでタイムマシンの男が歌う歌もいい。 そもそもなぜパートナーをほしがったのか。 タイムトラベルでも何でも、 一人で行けばいいじゃないか。 このあたりが作品のテーマでもあり、 物語の展開には一貫してそのことが描かれる。
まだ公開予定も立たないので、 クリスマスアイテムとしてお薦めするわけにはいかないが、 まあ来年のクリスマスにでも見てくれたら幸い。 そのときは今日の時点に時間を戻して、 もういちどプッシュさせてもらう^ ^ インターン役の彼女の、 ブサイクなのか可愛いのかわからない睨みっぷりも印象的。
(追記2013.7/5) は?な邦題となってスルーされたもよう。
彼女はパートタイムトラベラー Safety Not Guaranteed (2012) 日本公開未定
監督 コレン・トレボロー
脚本 デレク・コノリー
オーブリー・プラザ ベイジル・ハリス ジェイク・ジョンソン
カラン・ソニ メアリー・リン・ライスカブ
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