10.20.2011

明日は新しい日? BUNRAKU



"文楽" なんてたいそうなタイトルで、 日本文化に傾倒してるのか、 上っ面だけかなどと考えみても大して意味がないことはわかっていたが、 想像以上に "文福茶釜" な作品だった^ ^ 日本からはGACKTさんが堂々 '出陣' しているのだが、 鼻の頭は切られるし、 どこか蝋人形が溶けたような顔だしで、 あまりカッコよくはない。

アクションがメインかと思いきや、 どこかキレの悪い太刀回りの連続で、 しかもハートネットは実はなんちゃってガンマンで、 パンチだけで戦う。 GACKTもてっきり剣豪か忍者だと思いきや、 柔道? マーシャルアーツ系の寝技なのだ。 監督は本当はアクションが不得意なのかもしれない。 美術に凝って世界観で勝負するタイプか。 それにしてもライティングがヘンすぎる。

ストーリーは斧投げでこの地を制圧した男への、 いちおう復讐劇なのだが、 中途半端にユルくてコメディにもなれず、 エンタテイメントしてるふりをした自己満足映画か。 デミグラス・・ じゃなかったデミ・ムーア、 ロンパールーム・・ じゃなかったロン・パールマンなどのキャスティングにもそんな匂いが濃厚。 ワルのナンバー2である冷たい殺し屋が、 ナンバー2に甘んじていることを からかわれるときの反応において逆に最も人間味が出ていたのが妙。

これから大々的に宣伝されて日本公開となるのかもしれないが、 可もなく、 やや不可。 はずれた悪ノリ映画に乗ってみようという奇特な方向け 'いまどきよく通ったね こんな企画' 的作品。 Tomorrow is a new day. というテーマもあまりにそのままでアホくさい。 乞うご期待。 。



BUNRAKU ブンラク (2010) 日本公開2012.1/12 
監督 ガイ・モシェ 
ジョシュ・ハートネット GACKT デミ・ムーア 海保エミリ 菅田俊 
ケヴィン・マクキッド ウディ・ハレルソン ロン・パールマン 

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