6.02.2011

最新型のドラッグ映像 「リミットレス」



タイトルはベタながら興味深いネタではある。 人間は脳の20%しか使っていないと言われるが、 残りを使うとどうなるのか。 男は薬を服用して これを実現してしまう。

うだつの上がらない作家志望の男、 彼女にも愛想をつかれる。 ホームレスのような風体で街をさまよっていると、 古い知り合いに会う。 今は製薬会社のコンサルをやっててね、 認可済みの新薬だけどよかったら、 市場価格はこれ一錠で800ドルなんだぜ、 と渡される。 アパートに帰ると家賃滞納で大家にまくしたてられ、 どうせ失うものなどないとこれを口に放り込む。

するとどうしたことか、 ハイでもローでもなく、 頭はクリアに澄み渡り、 一晩で原稿を書き上げてしまう。 編集者はその内容に引きつけられ、 株をやってみると倍々ゲーム。 噂を聞きつけた大御所の投資家に呼ばれる。

この投資家がデ・ニーロなのだが、 マフィアには見えても投資家には見えない^ ^ それでも大きな合併プロジェクトを動かし、 自家用ジェットで南の島へ飛ぶ暮らし。 しかし いいことは続かない。 決してリミットレスではないのだ。 副作用、 反動・・ 実は無認可どころか、 出所のはっきりしない薬だった。 これまでに服用したらしい者は死んだり、 集中治療室に入っている。 それでもやめられないのは当然だが、 手に入れた錠剤も残り少なくなってくる・・

オープニングで男は高層ビルから飛び降りようとしている。 物語はさかのぼって語られ、 やがてこの時点に戻ってくるが、 この先がある。 それは書くわけにはいかないが、 アルジャーノンのようにはならず、 さらっと言ってしまうとハッピーエンディングなのだ^ ^ え? だが このノリでOKだ。 この展開によって ただのドラッグムービーではなく、 なかなかのコメディとしても成立している。 もしかしたら世界の成功者たちは、 みんな飲んでいる?



リミットレス Limitless (2011) 日本公開10/1~ 公式サイト 
監督 ニール・バーガー 原作 アラン・グリン 
ブラッドリー・クーパー ロバート・デ・ニーロ アビー・コーニッシュ 
アンドリュー・ハワード アンナ・フリエル ジョニー・ホイットワース 
トマス・アラナ ロバート・ジョン・バーク 

2 コメント:

zen さんのコメント...

最後の締めがkionaさんらしくスキ(^ ^)

kiona さんのコメント...

>zen さん
お褒めに預かりまして、ありがとうございます^ ^