3.21.2010
就活するゾンビ 「ラストハザード 美しきジハード」
ひきつづき '微妙なもの'シリーズ。 四日目はゾンビ・・ これでもかと量産される "オブ・ザ・デッド" は同時にさまざまな亜種をも生み出す。 これも なかなか変わった作品だ。 しかしその前に邦題に注目。 いつもとは逆に邦題に魅了されて見てしまったのだ。 意訳もいいところなのだが何せ、 韻を踏んでいる^ ^
オリジナルのタイトルもイマイチぱっとせず途中で変更されたりしているが、 どうせならということで自由に付けられたのかもしれない。 このセンスは許せる^ ^ ただパッケージでは 「美しきジハード」 の部分をサブタイトル扱いで小さくしてるし、 検索では 「ラストハザード」 でないと引っかかってこないのが難点だ。 これは並列じゃないとダメ。 だってせっかく韻を踏んでるんだし^ ^ 「ラストハザード」 だけだと たぶん見てない。
恋人の暴力によって命を失い、 ゾンビとなったアンジェラ。 だが外傷は小さく、 化粧でごまかせばゾンビだと悟られなかった。 青白くなった脚にもファンデーションを塗りたくり、 スーツを着て履歴書を持って、 面接に行く。 そしてめでたく採用となるが、 入社前に健康診断を受けてくれと言われる・・
ウィルスのせいだとか、 人類の進化だとか言われる原因不明の "不死症候群" はすでに社会に蔓延していた。 ソンビの人口は増え続け、 生きている人間と拮抗するまでになった。 それでもゾンビのウェイターには苦情が出され、 大手の会社はゾンビを採用しない。 こんな世の中でソンビとなった彼女に就職は無理なのだ。
死後も人間らしく振る舞おうとしてグループ・セラピーなどをやるグループ、 新興宗教のようなグループ・・ ソンビたちの生態もさまざまだったが、 人間のなかにはゾンビを一掃するのだと言って強硬手段に出るグループも現れる。 アンジェラはやがて新興宗教グループに気に入られ、 頭に鉄板を埋め込んで攻撃をかわし、 人肉の快楽を求めるよう洗脳される。
片やアンジェラを撃った元カレは強硬派に入り、 二人はふたたび出会うことに・・ 愛憎入り交じり、 生と死が入り交じった運命のなかで、 最後にアンジェラは何にも属さない道を選ぶ。 鏡の前で青白い素顔をさらすラストシーンが上のキャプチャー。
IMDBでは "レンタル料金の元は取れた" などと評されている。 それだけと言えばそれだけだが、 ゾンビというのはさまざまなバリエーションを可能にするフォーマットなんだろうな。 仮面ライダーや戦隊シリーズのように。 これからも変種が出てくるのを楽しみにしているよ^ ^
ラストハザード 美しきジハード (2006) 日本未公開
ZOMBIES ANONYMOUS/LAST RITES OF THE DEAD
脚本・監督 マーク・フラット
ジーナ・ラムスデン ジョシュア・ネルソン クリスタ・マクナミー
コンスタンティン・ジョサイア・テイラー ガエタノ・ヤコノ
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タグ:
DVD,
ホラー&スプラッター,
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