1.23.2010

びんの中の船 「ラブリーボーン」



14才で殺された少女の視点で描かれる物語・・ 可哀想だし、 そういう行為をした者への、 あるいはまんまと犠牲になった者への怒りを覚えながらも、 その発想には興味を引かれる。 しかしながら発想は原作に含まれているわけだし、 原作を見つけてきては映画化するというのは けっきょく何だろうなとあらためて思う。 映画はサスペンス色が強くなって、 死後の世界の映像化に力点があるわけだが、 とくに反感を覚えることもなく良くできていると思う。 が前述の発想ほどには斬新でないようにも思う。

少女が弄ばれ殺されるシーンなどは一切なく、 気づけば浮遊しているのは逆にショッキングかもしれない。 犯人のキモさは過不足なく出ているが、 そのメンタリティを描くことが中心でもないので、 どうしても中途半端な気がする。 サイコ男はドールハウスを作るのが趣味だが、 被害者側も同じような趣味を持っている。 父は娘と、 びんの中に帆船を組み立てる。 その作業を通して娘に、 仕事や人生への姿勢を教えるが教えはムダに終わる。 そのびんを叩き割ろうとも 娘を理不尽に奪われた父や母の悲しみが伝わることはなかったし、 トウモロコシ畑で負傷し、 あるいは家を飛び出して怒りの矛先も空中分解する。 理不尽なことも 'あるべきもの' として受け入れよう、 そんな結論が置かれているのだろうか。

スーザン・サランドン演じる不良バアさんは 酒瓶を片手に常にタバコをふかす奔放なキャラで、 どんな活躍をするのかと思っていたが、 けっきょく物語の中であまり生きてくることはなく、 後半ではむしろ霊媒のような役割のルースや妹のリンジーが活躍する。 彼女たちは理不尽なことを 'あるべきもの' として受け入れてない若い不良であり、 その活躍は限定的ではあるが予定調和な映画製作のなかで、 監督の無意識の期待が投影されているようにも思える。 ちなみに時代背景は70年代、 今週公開。



ラブリーボーン The Lovely Bones (2009アメリカ・イギリス・ニュージーランド)
日本公開1/29〜 公式サイト&予告 象のロケット 
原作 アリス・シーボルド 製作総指揮 スティーブン・スピルバーグ 他 
監督 ピーター・ジャクソン 音楽 ブライアン・イーノ 
マーク・ウォールバーグ レイチェル・ワイズ スーザン・サランドン 
スタンリー・トゥッチ シアーシャ・ローナン ローズ・マクアイヴァー 
キャロリン・ダンド リース・リッチー ニッキー・スーフー 
ラブリーボーン [DVD][DVD]

Dr.パルナサスの鏡 [DVD] パーフェクト・ゲッタウェイ [DVD] パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 [DVD] バッド・ルーテナント [DVD] ダレン・シャン~若きバンパイアと奇怪なサーカス~ [DVD]

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1 コメント:

S.I. さんのコメント...

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