8.14.2009

幽霊を尾行せよ 「シルク」



同タイトルの文芸物もあるが、 こちらはホラー。 アジアンホラーな味わいとともに、 中国語、 日本語が飛び交うインターナショナルなタッチ。 しかも、 かなり科学的に霊現象を扱った変わり種。

メンジャースポンジってご存じだろうか。 フラクタルな構造になっている特殊なスポンジで、 この映画ではタンパク質でできたメンジャースポンジが、 反重力研究の一環として登場する。 実はこのキューブ状のスポンジの中に、 電磁波としての霊体を取り込む。 霊は電磁波という考え方なのだ。

霊体とは電磁波の一種であり、 通常は死後数十秒で消滅してしまう。 だが捉えた少年の霊は消えずに さまよい続ける。 このメカニズムを解明しようとするプロフェッサーに江口洋介。 反重力の研究と称して政府から予算をぶんどっているが、 実は自分の寿命も長くはないことを知っての霊体の研究だった。

チェン・ポーリンらは研究チームの一員だが、 少年の霊体を部屋に閉じこめて観察する毎日。 霊は生前の習慣を繰り返し、 決まった時間になるとどこかへ行こうとする。 しかし少年の身元は不明のまま。 そこで霊を泳がし、 尾行させようという計画に呼ばれる刑事にチャン・チェン。 刑事もさまざまな事情を抱えるが、 どうやら少年は病気のせいで母親に殺されたらく、 そのことにある種のシンパシーも持って身元調査に当たる。

幽霊を尾行したりするのも変わっているが、 霊が人を殺す方法まで具体的に描かれる。 さらには霊を銃で撃つのだが、 その際には弾丸に微細メンジャースポンジのスプレーを吹きかける。 少年の霊は "母さん、 忘れ草の花が咲いたよ" とつぶやき、 少年の死体が発見された場所は忘れ草が咲き乱れる、 巨大な電磁波の中心だった・・



シルクというのは、 電磁波を結ぶ細い絹糸のようなものを差すが、 それは触れることができないと同時に、 どんなに離れていても切れることがない。 室内のインテリアなどの美術も凝っていて、 不思議な雰囲気のサイエンス・ホラーと言える。 ホラーファンでなくとも一見の価値ありではないだろうか。



シルク SILK (2006台湾) 日本公開2008 台湾シネマコレクションにて 
監督 スー・チャオビン 美術 種田陽平 
チャン・チェン 江口洋介 カリーナ・ラム チェン・ボーリン 
バービー・スー チャン・チュンニン 
シルク [DVD][DVD]

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