3.25.2009

自分で自分を何と呼ぶか




以前は '僕'、 あるいは 'ボク' だった。 村上春樹を読んでたからというわけでもないが、 まあ手頃だった。 でも一時期からは '俺' もしくは 'オレ'。 "ちょい悪" のトレンドに乗ったわけでもないが、 '僕' が何となく嫌になったのだ。

ビジネスシーンでは男でも '私' を使う人が多いが、 やはり営業口調だし、 私人として話していると宣言しながら公人として距離を置かれているような違和感を覚える。 会社の後ろ盾なしには何もできない人のようにも聞こえる。

日本語は主語を省略するという特徴を持つのだが、 これは必ずしも、 日本人の主体性が曖昧だからというわけでもない気がする。 その証拠に、 英語には " I " たった一語しかない一人称単数が、 日本語には、 私、 わたくし、 あたし、 あたい、 うち、 ウチ、 僕、 ぼく、 ボク、 オレ、 おれ、 俺、 我、 我が輩、 わし、 あっし、 あちき、 おいら、 オイラ、 おら、 オラ、 おいどん、 当方、 こちら、 自分、 小生、 余、 手前、 拙者、 それがし・・ 漢字とひらがな、 カタカナではニュアンスが違うし、 時代がかった表現もあえて併記するが、 何だ? この多さは。 職業柄をまじえて '本官' '筆者' というのもある。

また会話と文章では違ってくるので、 普段は '俺' でも、 そう書いてしまうと非常に俺様な感じだから、 いろいろ考えて '自分' を使っているが、 これまたどこか体育会系なニュアンスが漂う^ ^ 関西では相手のことを自分と言ったりもするので ('手前' が 'てめえ' になるのと同じか) 微妙にややこしい。

だから最近、 自分で自分のことを何て呼んでいいか、 本当にわからなくなってしまったのだ。 筆者・・ これもなんか気持ち悪い。 。 'ミー' ではトゥゲザーな人みたいだしなあ。

女性のほうが選択肢が少なくて悩まないかもしれない。 最近は見かけないが、 自分の名前そのものを主語にする人もいる。 ハンドルネームをそのように扱うとすごく気持ち悪いだろうなと推測できるので、 これまたNG。

日本語はむつかしいね^ ^ ボクサーの人は、 自分を何て呼ぶんだろう。 。

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