2.12.2009
それはいつのことか・・ 「真木栗ノ穴」
真木栗って何だろと思ってたんだが、 なんのことはない主人公の名前だった。 真木栗 勉(まきぐり べん)・・ べん? 売れない小説家なんて設定が今どき可能なんだなと思ってしまうが、 四畳半のアパートに住み銭湯へ通うところを見ると、 いつの時代かという説明は特になかった気がするが、 昭和の中期なんだろうな。 アパートの土壁に空いた穴から覗くエロチック怪談話といったところか。 監督の前作 「狼少女」 は印象的な作品だった。 本作もエロに多大なる期待をしなければ、 ぐいぐい引き込まれる力を持っている。
原稿用紙と万年筆、 古い電話機、 チキンラーメン、 置き薬、 金魚・・ 古いものに囲まれながら、 なぜかレトロなニュアンスは感じない。 ときどき現代の話なのかと錯覚してしまうが、 もしかしたらそれが狙いだったのかもしれない。
空き部屋だった隣室に、 女が引っ越してくる。 一度見かけたことのある、 わけありそうな女。 作家はこの日から、 あるいは初めて見かけた日から、 この女に引き寄せられていく・・。 依頼された連載官能小説に覗き穴を話を書くと評判になるが、 不思議なことに小説に書いたことが次々と事実になっていく。 ある日、 週刊誌を眺めていると、 事業に失敗した男と殺されたその妻として掲載された写真、 そこには見覚えのある顔が・・
ともすればメインの話より、 定食屋で働く中年女に誘われるエピソードや、 作家と置き薬屋、 あるいはボクサーらしき男とのやりとりのほうが印象に残ったりもするが、 地味で渋めな変わり種の作品であった。 デカイエローこと木下あゆ美も想像以上に地味な編集者役^ ^
真木栗ノ穴 (2008日本) 公式サイト&予告編
監督 深川栄洋 原作 山本亜紀子 「穴」
西島秀俊 粟田麗 木下あゆ美 キムラ緑子 北村有起哉 尾上寛之 大橋てつじ
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タグ:
DVD,
ホラー&スプラッター
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