
よくわからん邦題がついておりますが、 タイトルがイメージさせるようなラブコメなノリではありません。 しかもテレビ映画。 どうしてこんなものを見ることになったのか、 自分でもよくわからないが、 意外に面白かったのでメモ。
原題はパーフェクト・デイ、 奇しくもルー・リードさんの名曲と同じ。 そして星の数ほどある映画のなかにあって、 このタイトルを冠した映画は不思議なことにこれ1本しかない。 「ホテル・ニューハンプシャー
勤続15年のラジオ局の営業マン、 ある日突然解雇される。 昇進の話もあった矢先のことだから、 家族も面食らう。 サプライズパーティではカッコをつけて、 自分から辞めた、 これから本を書く、 と言ってしまうが、 作品があるわけではない。 それでも妻に励まされ、 娘を思い、 職探しと肉体労働のかたわらで一つの物語を書き上げる。 エージェンシーに送るが '今回は見送らせていただきます' の通知ばかり。 このへんの一進一退の雰囲気なども、 なかなかいいんだな。 。
そんなある日、 NYから1本の電話。 一転して話はとんとん拍子に進み、 一躍ベストセラー作家に。 男は調子に乗ってしまい、 テレビ出演でカッコつけたトークをしたり、 サイン会ツアーでアメリカ中を回って家庭をかえりみなくなったり、 あげくはヤリ手のエージェントに乗り換え、 映画化権まで販売・・
これまでもときおり現れては予言めいたことを言う男がいるんだが、 その男からいきなり 'クリスマス以降、 お前はこの世界にいない' と告げられる・・
ベタなストーリーで、 いわゆるテレビ映画の範疇を出ない作品にもかかわらず、 プレーヤーにかけたら残り30分となるところまで一心に見てしまったのは、 人生に翻弄されながらも一生懸命なロブ・ロウの '真顔' が可笑しかったからだろうか。


No Love, No Life ノーラヴ・ノーライフ A PERFECT DAY (2006TV)
監督 ピーター・レヴィン
ロブ・ロウ クリストファー・ロイド フランセス・コンロイ
おまけ (内容もトーンも映画とはまるで関係ないが)
Lou Reed "Perfect Day"
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