けっこう面白かったんだが、 DVDスルーになってしまったようだ。 微妙に違和感のある邦題になって・・
全米トップ500に入るベンチャー企業、 しかし平社員はどこでも哀しい。 年下のエグゼクティブにこき使われ、 気が休まるのはデスクに飾ったフラガールの人形とランチタイム、 そして素敵なあのコの笑顔だけ。 家に帰ると金魚と話をし、 マッチ棒の先に小さな絵を描くのが趣味という冴えない男。 しかし男は冴えないだけでなく銃を隠し持つ危ない男でもあった。 この男をかつてのイケメン、 クリスチャン・スレイターが演じるというのも見どころであるし、 歪んだワイドレンズと不思議なVFXのコンビネーションが醸し出す独特の映像も味わいどころか。 "私はスプーンではない" は、 社長にバカ扱いされたときの男のセリフ。
ある日社内で起きる乱射事件、 もしかしてそれは自分がやるはずのことだったのに皮肉にも男は犯人を射殺し、 いきなりヒーロー扱い。 男は副社長クラスに昇格する。 だが笑顔の彼女は車椅子の体に。 感謝されるどころか、 なぜあのまま死なせてくれなかったのかと責められ、 彼女の 「最後の晩餐」 につきあうことに・・
ストーリーは今どき斬新でもないかもしれないが、 最後に待っている特殊なドンデン返しと、 一貫して漂う淡々とした物悲しさと可笑しさは、 なかなかよかったんじゃないだろうか。
その男は、静かな隣人 HE WAS A QUIET MAN (2007) 日本未公開
監督 フランク・A・カペロ
クリスチャン・スレイター エリシャ・カスバート ジョン・ギャラガー
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