12.11.2013
上も下もない世界 「ゼロ・グラビティ」
邦題の件、 べつにゼロつけなくても、 と思うが、 今回はクドく言わず^ ^ 無重力は開放的ではなく、 むしろ、 いかに不自由を強いられるかということがわかる作品。 非常に先鋭的な 「選択と集中」 を持った企画に感心する。 しかし、 またコレ言うと怒られそうだが 「プラネテス」 という日本のコミック/アニメに似ているそうだ。 それにしてもこの無重力の動き、 どうやって撮影したのかとか、 CGにしても無重力演算エンジンなどがあるのかなとか、 久々に素朴な驚きを持って映画という気がする。
登場人物は少ないが、 ここにも 「選択と集中」 が見られる豪華な二人。 サンドラ・ブロックという人は一見ノホホンとしているようで、 底にはスゴい女優魂を持つ人だなとあらためて知る。 I hate space. (宇宙なんてキライ) というセリフが集約するように、 生きているうちに宇宙から地球を見たい、 なんて夢は、 宇宙ゴミに叩き壊される。 そこはただ、 生と死がきわめて接近した場所であり、 ワラをもつかむようにして命をつなぎ止める原初的な世界であることを再確認する。 賞もたくさん取ってるが、 それ以上に、 逆説的な宇宙観を持ったエポックメイキングな作品と言えるだろう。 フォロワーがあふれそうでコワくもあるが。
しかしまたそれ以上に、 新たなニュアンスの映画的体験を届けてくれる、 一見に値する作品と言える。 それだけと言えばそれだけだが、 そのそれだけさがいいように思う。 乞うご期待!
ゼロ・グラビティ GRAVITY (2013) 日本公開12/13 公式サイト・予告
監督 アルフォンソ・キュアロン 象のロケット
サンドラ・ブロック ジョージ・クルーニー
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