3.04.2012
ジョージ・バレンタイン&ペッピー・ミラー 「アーティスト」
ご存知の通り、 賞もたくさん取った本作品は、 いきなりの白黒で しかもサイレント映画^ ^ 実は一部だけ音声は出るし (それがどこかは見てのお楽しみ) 音楽はずっと流れてるが、 セリフってここまで削れるものだなとあらためて思う。 ビーグル犬もいい味出してる。
評判の映画ほど斜に見てしまうという悪い性格ながら、 もしこれを、 まだ誰も知らないうちに見たなら、 喜び勇んで触れ回りたくなったことだろう。 物語は非常にシンプルで、 本物の古き良き時代のようでもある。 サイレントからトーキーに移り変わる時代のハリウッドが舞台なのに、 不思議なのはこれがフランス/ベルギー製作ということ。 ハリウッドが忘れてしまった何かを、 たまたま他国がみつけてしまったというだけのことかもしれないが、 全編英語というのも狙ってのことだろうし、 それが実際にオスカーを受けたりと ややこしい構図ではある。
日本映画も外国語映画賞など狙わず、 どうせなら全編英語で製作してアカデミー本賞を狙うくらい野心的であってほしいものだ。 しかしまあ、 そんなことはさておき、 いい人の出てくる映画はやはり見終わってじんわりくるものだ。 それだけ日常は殺伐としているということか。 007モドキなジョージ・バレンタインの眉の動かし方もいいが、 調子はいいけど まっすぐな女優の卵ペッピー・ミラーというキャラがいい。 運転手 兼 世話人のクリフトンもまた落ちぶれた映画スターを見捨てない いい人。 どうやったら本当にこんないい人ばかりの世界になるのかを考えてみたい気もする。 やはりベーシック・インカムか。 。
というようなこともさておき、、 自分なんかがお勧めしなくてもヒットするだろうけど、 やはりこの春イチオシの作品になってしまうかな。 いい映画ほどよく書けないのだが、 この映画とともに4月が来れば、 しばらくはハッピーな気分でいられることだろう。 乞うご期待! ちなみにベレニス・ベジョとアザナヴィシウス監督は実生活でもパートナーとのこと。
アーティスト THE ARTIST (2011フランス・ベルギー) 日本公開2012.4/7
監督 ミシェル・アザナヴィシウス 公式サイト・予告 象のロケット
ジャン・デュジャルダン ベレニス・ベジョ ジョン・グッドマン
ジェームズ・クロムウェル マルコム・マクダウェル
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