8.17.2011
ノー! 「猿の惑星: 創世記」
名作ではあるが、 そんなものを引っ張り出してきてどうなんだろ、 という気はしていた。 しかし物語はいわゆる 'ビギニング' に展開し、 あの特殊メイクが CGへと変わるとき、 予想外に説得力と迫力のある作品になったようだ。
アルツハイマーの治療薬が猿の脳を進化させ、 さらには人類を滅ぼすのか・・ というところで終わり、 またここから新たなシリーズが始まるのだろうか。 実験動物の怒り、 人間のおごりはよく描かれているし、 旧シリーズでは自由の女神がショッキングに扱われたように、 今回はゴールデンゲートブリッジが 'さよなら人類' を告げる。
ただし知能が高まれば好戦性も高まるのは霊長類の特質なのか、 猿という種族は人類批判のキーポイントを最初から持っていない。 おごり高ぶった人類から覇権を奪うだけなのだ。 そこが悲しくもあり面白いのかもしれないが、 このまま物語を進めていくなら おのずと旧シリーズとはパラレルな内容になりそうだが、 そこはどうするのだろう。
脳細胞を増殖したチンパンジーが最初に発する人間の言葉、 それが "ノー" であるというのは皮肉が利いている。 まさか '脳~' というシャレではないとは思うが、 、 いつのまにか知能が後退したシリーズ化になっていないとも限らず、 行く末が気になる作品ではある。 乞うご期待!
猿の惑星: 創世記(ジェネシス) (2011) 日本公開10/7 公式サイト・予告
Rise of the Planet of the Apes
監督 ルパート・ワイアット 象のロケット
ジェームズ・フランコ フリーダ・ピント
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