6.08.2011
だからこうしてリセットしてるんじゃない 「わたし出すわ」
自分は森田監督のファンなので、 そのくせ見逃したものだからDVDが待ち遠しかった。 長かったなあ。 評判が悪いとリリースも後回しにするのか。 。
世間的に評判が悪いのはよくわかる。 横で見ていた小6の娘でさえ、 え? 終わり? と言ってたからね^ ^ 監督久しぶりのオリジナル脚本で、 盛り上げ方を忘れたのか、 あるいは もともと知らなかったのか ・・みたいな起伏のなさ。 でも、 あえて言うが、 そこがいい^ ^ 起伏のある映画なんて山ほどあるし。 。
例によって北海道ロケで、 涼しい空気感と言うか、 透明感と言うか、 一抹の清涼剤のような。 澄み渡った空気に、 少量のウィルスが混入したような・・ 悪くない。 お金の話なのにアッサリしすぎ、 というレビューがあったが、 そこがいいんだ^ ^ あくせく稼ぐ感じじゃなくて、 金融技術でパッと、 みたいな感覚の方がリアリティがある気がする。 そして、 どうやって稼ぐかより、 どう使うかに人間性が現れるという視点。
説明ぜりふを交えた いつもながらの丁寧な言葉遣いも、 そこはかとなく見れるというか、 いいんだなあ。 淡々としているが、 静かな興奮みたいなものが続くし、 催眠術にかかったみたいに一瞬ボーっとしてしまうことはあるが "巨匠宣言" 以来どこか収まった感じのあった監督の、 初期の気分が戻って来たようで嬉しい。 学生時代に言った言葉がテロップでよみがえってくるあたりがグッと来るし、 傾いた画面、 唐突にドラマチックな絵作りなども '裏の裏' みたいな味わい。
微妙に突っ込むなら、 医者が他人の病状をあまりに簡単に漏らしている気がするし、 お母さんがあまりにヘッドギア。 。
これに続く 「武士の家計簿」 も経済がテーマで、 今お金というものについて いろいろ考えてみたい時期だし、 そうしたポイントの突き方もさすがだと思う。 願わくば、 もう少し世間の評価が上がってくれると、 もう一波乱 起こしてくれそうな人。 そういう人であり続けてくれるだけでもいいが。 。 小雪をはじめ、 キャスティングについても意外性は少ないがグッド。
わたし出すわ (2009日本) 公式サイト 象のロケット
脚本・監督 森田芳光
小雪 黒谷友香 井坂俊哉 山中崇 小澤征悦 小池栄子 ピエール瀧
仲村トオル 藤田弓子
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