
「ダーク・エンジェル
遺伝子実験で産まれた子らしいハンナは、 父と名乗る男と二人、 フィンランドの山奥で暮らしている。 といっても日々、 格闘の訓練を積んでいるだけのような毎日。 しかしついに、 ここを出る日が来る。 ハンナを追う者を倒し、 普通の幸せを手に入れるため・・
ストーリーは微妙な気がしなくもないし、 遺伝子操作の結果が特殊な力として出てくるわけでもない。 むしろ生みの母を探し求める孤児のメンタリティを持つ、 いたいけでワイルドなキャラ造形が中心か。 自分が普通じゃないことを悩むようなシーンもあるが深く追求するわけでもない。 のちにハンナの母は歌手だったことがわかるが、 そんなことも知らずにハンナはふと、 音楽って何? と聞く。 これまで音楽を聴いたことがないのだ。 山を出て初めて、 川で洗濯をする女たちが歌う歌やジプシー・フラメンコを通して音楽に触れるが、 それほど感動が伝わっても来ない。
やがて同年代の少女ソフィーと親交を持つが、 このあたりは なぜか過剰にレズっぽく濃密。 ソフィーはハンナの天然な雰囲気に惹かれるが、 ただの天然ではなかった。 友達にも話せない秘密があって、 追われている。 それでも友達でいてくれるかとハンナは聞き、 ソフィーはブレスレットをくれる。 で、 結局は巻き込んでしまうのだが、 このあたりの顛末も尻切れトンボ。
期待して見たわりに満足度は低めだが、 それでも許せる疾走感はある。 ハンナを狙うCIA女ボス役ケイト・ブランシェットの冷徹な雰囲気が憎々しく印象的。 最近は女の方が冷徹な役にハマりがちなのはどうしてだろう。 スッピンでは眉もなく、 ソバカス顔のシアーシャ・ローナンだが、 こんなにアクションができるとは意外。 シリーズ化したがっているような終わり方ではあるが、 音楽はいい感じで合ってるし、 夏の終わり、 乞うご期待!




ハンナ HANNA (2011) 日本公開8/27 公式サイト 象のロケット
監督 ジョー・ライト 脚本 セス・ロクヘッド
音楽 ザ・ケミカル・ブラザーズ
シアーシャ・ローナン エリック・バナ ケイト・ブランシェット
ジェシカ・バーデン トム・ホランダー オリヴィア・ウィリアムズ
ジェイソン・フレミング
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