遅いエントリーになってしまったが、 自分が何か書いたところで客を呼び戻せるわけでもないので よしとしよう^ ^ アメリカにも遠距離恋愛ってあるんだな。 しかしその背景には不景気があった。
彼女は31歳、 スタンフォード大をもうすぐ卒業する予定で、 インターンシップでNYの新聞社に来ている。 かなり遅咲きの就活だが、 これはバリモアの実年齢にあわせた設定と言えそう。 前の恋ですべてを捨てたから人生設計が遅れたと説明される。
ある日バーでギャレット (ジャスティン・ロング) と出会い恋に落ちるが、 ほどなく彼女はサンフランシスコに帰らなければならない。 NYの新聞社に就職できれば万事OKなのだが、 100人リストラしたばかりで新規採用はなくなったと言われる。 ギャレットはレコード会社勤務だが、 担当している売れ線バンドに愛想を尽かし、 自分がみつけたバンドを会社に押すが取り合ってもらえず。 ならいっそのことサンフランシスコ界隈のレコード会社へ転職をと考えるが、 就職口はみつからない。
彼女は大学の推薦で地元の新聞社も受けていたが、 そこから内定を受ける。 しかし半年の遠距離恋愛で疲れた二人、 もうこれ以上、 この状態は無理、 内定は蹴ってウェイトレスでもいいからNYへと思い詰める彼女であったが、 それでは同じことの繰り返しと彼は、 彼女に仕事を取ることを選ばせ、 俺たちは終わりにしようと告げる。
比較的 破綻の少ないストーリーではある。 そこそこ笑えるし、 バーでのゲームの高得点者、 彼の友達関係、 彼女が居候している姉夫婦の家などディテールも効いている。 キャスティングも問題ないはずだが、 なぜか盛り上がらない。 ロマンチックさに欠けるというか、 よく公開されたなとも思える。 しかし、 盛り上がりに欠ける映画も案外いいもんだ^ ^ イヤミではなく、 脚本家や監督の苦労が浮き彫りになって、 そこはかとなく見れる気がする。
The Boxer Rebellion というバンドが実名出演していて、 これがギャレットの惚れたバンド。 本当はイギリスのバンドだが LA本拠地ということになっていて・・ これ以上書くと結末のヒントになってしまうのでこのへんで。
余談になるが、 ポスターの違いを見てほしい。 左下がアメリカ版で右下は日本版だが、 後ろの壁に書かれているかのように文字情報が画面に埋め込まれている。 アメリカ版は上手に埋め込まれているが、 日本版は微妙にパースが狂っている。 壁の素材感も文字に浮き出ていない。 当ブログがよく触れる邦題問題のほかに、 このへんにも配給会社の中途半端さを感じる。
遠距離恋愛 彼女の決断 GOING THE DISTANCE (2010) 10/23~ 公式サイト
監督 ナネット・バースタイン 脚本 ジェフ・ラ・チューリップ 象のロケット
ドリュー・バリモア ジャスティン・ロング クリスティナ・アップルゲイト
The Boxer Rebellion
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