10.18.2010

「内なる殺人者」 というより、内側のない男
「キラー・インサイド・ミー」



1952年に発表された原作を唐突に持ってきて、 4ヶ国合作 ウィンターボトム監督で贈る話題作。 日本語の公式サイトは準備中のようではあるが、 公開スケジュールは未定。 これをお先に拝見した。

何でも器用にこなす監督だが、 自分的にはドカンと来たものがない。 今回も世間的にはどうか知らないが、 やっぱり 'それなり' だった。 ラストはわかりにくく未消化な気さえした。 企画が立ち上がったときの安全パイ監督の要素もあったに違いない。 しかし、 それにしても今なぜこの原作なのか。

テキサスの田舎町、 物腰のやわらかい保安官。 だが彼の内側には殺人者が住んでいた。 殺しの対象は憎い者ばかりではなく、 最愛の人でさえも。 それは愛しさ余って、 というより都合がいいからという理由で、 あっさり殺せる男。 しかも殴り殺すのだ。

顔がグチャグチャになるまで殴り、 内蔵が破裂するほどのボディブロー。 けっして たくましくは見えないケイシー・アフレックがこの行動に出たときは、 それなりにショッキング。 しかしその内面的な理由には迫らず、 理由なき理由があるとしても、 いま取り上げる理由は見えてこない。

1976年にも映画化されているが、 日本未公開。 海外版DVDジャケットの写真だけで比較すると、 今回の殺人者はソフィスティケイトされた印象。 76年の作は いかにもテキサス男なのに対し、 アフレックはテンガロンハットもやや取って付けた感じのする南部っぽくない男。 しかしこれくらいのモダナイズでは。 。

50年以上経って、 この程度のサイコ野郎はもう大したインパクトがない。 そのようにしか思えなかった。 それでもジェシカちゃんの生尻は拝めるので乞うご期待^ ^


キラー・インサイド・ミー (2010アメリカ・スウェーデン・イギリス・カナダ) 
The Killer Inside Me 日本公開2011.4/16 公式サイト 象のロケット 
監督 マイケル・ウィンターボトム 原作 ジム・トンプソン 
ケイシー・アフレック ジェシカ・アルバ ケイト・ハドソン 
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