ラブストーリー第二弾・・ 突如そんなモードになっているなか、 本日はコレ。 携帯小説が原作ということで、 まあ その手のだろうとは思ったが 「Dear Friends」(2007) をその年のベストテンに入れていたことがある俺だし、 佐々木希も注目だし、 微妙に期待もしてたけど、 始まったら '難病もの' だとわかり、 ああ またか、 と。 。 にもかかわらず見入ってしまっただけでなく、 何か所かは熱く込み上げるし、 まったくもって あなどれない作品なのだ^ ^
難病ものではあるが、 死が誰にもいつかは訪れることの延長としてのリアリティがあり、 それ以前に監督は大まじめに純然たるラブストーリーをやろうとしているふしがある。 だから 'あざとい' だけの難病ものとはちょっと違って、 大目に見れる。 谷原章介の希望のない顔も上手い。
で佐々木希はというと、 可愛い、 きれい、 少々エロいのはもちろんのこと、 なかなか堂々とした演技っぷりで、 セリフの発声もキレイだし、 今後いい作品に出会ったら大化けするかもしれないという可能性を感じる。 前半のハイスクール援交セレブぶりと後半の恋する普通の乙女ぶりも過不足なくコントラストがついているし、 彼女のプロモーション作品としても成功していることは間違いない。
以前に駅のホームで目撃し、 いまだに忘れられない現実の1コマがある。 女子高生二人連れ、 一人は電車に乗り、 もう一人は方向が違うのか乗らず、 そのままドアは閉まる。 車内の女の子はドア越しに手を振り 「愛してるよっ」 と言う。 もう一人の女の子も照れずに手を振っている。 電車は走り出す・・
俺に、 冗談でいいから これをやってくれと言われてもできないだろう^ ^ でも彼女たちには できてしまう。 自然に、 普通に。 愛しているという言葉は外国語の翻訳で、 日本人には似合わないと思っていた。 でもバッチリ似合ってるじゃないか。 しかも相手は同性の友達。 この瞬間から俺はギャル様好きなのだが、 佐々木希が演じた理央というギャルも、 こうしたピュアさが正確に封じ込められていて 悪くないなあ。
彼女が恋したのは、 デートに戦国時代の合戦の跡地を案内するような野暮な男だが、 カッコつけた男を見慣れている彼女には逆に新鮮だったのだろうか、 好き!と言って追いかけ回すところなんかも、 本当にこいつが好きなんだなという感じが伝わってくる。 しかも迷いなどは一切なく、 きっちりとポリシーを持ってこうした行動を取っている。 "愛は表現されるべきもの" として・・ 以下引用。
私は先生を愛してるよ だから言葉にするよ
大きい声で叫ぶよ 長い長いメールで想いを伝えるよ
表情で ネイルの色で お気に入りのワンピースで
念入りに巻いたヘアスタイルで あの手この手で
あなたへの愛を表現するよ
これを書くために、 もう一度このあたりを再生してもビリビリ来る^ ^ 選ばれているロケ地などもいい感じだし、 雨や傘のシーンの反復、 Love Psychedelico などの音楽もいい。 しょせん難病ものだし、 ギャルものだし、 物語的な深みには欠けるかもしれないが、 やはり、 あなどれない映画だと言える。 しいて言えばタイトルがつまらない。 もう少しエッセンシャルかつハンドリングのいいものがあったのではないか。
例えば? うーん、 例えば・・ (730)日のコウキ ある愛の戦国史 ラブ∞ ・・ というのは冗談で、 何案か出たけど書くのはよそう。 もし見たなら、 アナタだけのタイトルを考えてみるのも悪くない。 でもそれは、 たぶん人に言えないものになるはず。 いや、 それでも表現しなくては? そうだな、 これを見たんだからな。 よし、 書くか。 ・・やっぱ無理、 まだ修行が足りん。 。
天使の恋 (2009日本) 公式サイト 象のロケット
監督 寒竹ゆり 原作 sin
佐々木希 谷原章介 山本ひかる 加賀美早紀 大石参月 七菜香
スタンダードエディション [DVD] powered by G-Tools |
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