
最近のスコセッシはどうもそそらないね。 またディカプリオで、 今度はミステリー? まあ悪くはないけど、 全体にオーバーアクトで演出も大げさ。 さらに嵐が来たりするもんだから、 古いホラー映画でも見てる気分。 崖の上でディカプリオが "一人で行くと言っただろ" と殴る真似をするその動きは、 かつてのデ・ニーロとよく似ていて笑えた。
舞台は50年代、 シャッターアイランドと呼ばれる島には精神を病んだ者たち、 他では手に負えない強者たちが収容されていた。 一人の囚人が、 もしくは患者が脱走したというので、 捜索のために連邦保安官が呼ばれた。 そこは奇妙な雰囲気の場所だった。 ロボトミーや向精神薬の人体実験を行った かつてのナチスの収容所のような場所だと保安官ダニエルズは感じる。
ダニエルズは軍人としてナチの収容所に攻め入った経験もあった。 アメリカに赤狩りの嵐が吹き荒れる中、 この島も共産主義者を改造するための施設とも言われ、 このようなものがアメリカにあってはならないと閉鎖を画策するダニエルズであったが、 この捜査も もしかしたら、 彼の思惑に気づいた施設側の罠かもしれない。 またダニエルズは妻を亡くしてから悪夢に悩まされる日々だったが、 その犯人がここにいるという情報もあり、 個人的な捜査の側面もあった。 だが・・
結末はどっちかだなと思う、 そのどっちかなのだが^ ^ 妄想と真実、 それは反転してまた反転し、 悲しい事実だけがそこに残される。 閉ざされたシャッターは二度と開くことがないのか。 春にはあまり似つかわしくない映画ではあるが、 乞うご期待^ ^


シャッター アイランド Shutter Island (2009) 日本公開4/9 公式サイト・予告
監督 マーティン・スコセッシ 原作 デニス・ルヘイン 象のロケット
レオナルド・ディカプリオ マーク・ラファロ ベン・キングズレー
ミシェル・ウィリアムズ エミリー・モーティマー マックス・フォン・シドー
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