12.13.2009

yum! 「ジュリー&ジュリア」



身長185cmのレディ、 50年前だからスーパーモデルもいないし、 さぞかし みんなビビったことだろう。 アメリカ人のジュリア・チャイルドは夫の赴任先のパリで、 フランス料理に出会う。 暇を持て余した主婦は料理に目覚め、 コルドン・ブルーで料理を学び、 アメリカ人が家庭で作れるフレンチのレシピ本を出版する。 当時は英語で書かれ、 アメリカのキッチン事情にフィットしたフレンチの本など皆無だったのだ。

その後ジュリアはテレビの料理番組で人気になる。 アメリカでは誰も知っている人のようだが、 残念ながら知らなかった。 メリル・ストリープはかなり楽しんでジュリアを演じている様子。 パリ大好きで "フランス人になったみたいね" と有頂天の彼女は、 その身長で浮きながらも心は街に溶け込み、 大柄な彼女が繰り出すドラムビート並みの調理器具さばき、 自分を夢中にさせるものに全開されるエネルギー。 ジュリアという人が余すことなく伝わってくる。

50年後のNY、 保険会社で電話対応の仕事をするOLは、 夫や猫とともにクイーンズのピザ屋の二階に住む。 日常に疲れた彼女を癒すのはジュリアのレシピ。 帰宅して料理を作ることで解放される彼女だが、 以前は作家志望だった。 やがてジュリアのレシピに365日かけて挑戦するというブログを始める。 ブログが評判になれば、 作家への夢を取り戻すことができるかもしれないとの野心を秘めながら。

料理にまつわる映画は意外に多い気がするが、 50年の時を隔てた二人の女性というプロット、 ちょっとしたことから "終わりなき日常" をブレイクしてゆく感覚というのは素敵で面白かった。 監督も女性で、 ようするに完全な女性映画ではあるし、 事実 男は彼女たちを支え励ますだけの役回りだが、 にもかかわらず基本的にハッピーな世界観は女性ならではという感じで、 派手な公開が続くなかで地味めな作品ではあるが、 たまにはこんな映画もボナペチ! そして美味しさの秘訣はつねにバターなのだ^ ^


ジュリー&ジュリア Julie & Julia (2009) 12/12〜 公式サイト&予告 
監督 ノーラ・エフロン 原作 ジュリー・パウエル&ジュリア・チャイルド 
エイミー・アダムス メリル・ストリープ 
スタンリー・トゥッチ クリス・メッシーナ 
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