ポン・ジュノって、 自分にはどうもダメらしい。 もちろん世間的には評価は高いし、 否定するつもりもないのだが、 どうもダメ^ ^ 「殺人の追憶」 も周囲の大絶賛を聞きながら見た気がするが、 ピンと来なかった。 その理由はよくわからないが、 読めてしまうんだなあ。 だから人が言うほどの驚きがない。 まあ自分の感受性の問題、 映画に対する理解の浅さゆえかもしれないが、 とかく世間と自分の評価のギャップに悩む監督なのだ。 だが少なくと "天才" と言うほどのものではない、 計算が上手いだけという気がする。 むしろ計算高すぎて鼻につくのかもしれない。
ファーストシーンも何だ、あれは。 あの瞬間に作品の評価はほとんど決まった。 なのに、 いまから始まるのかと思うと多少なりともウンザリした。 弁護士のカラオケパブでのシーンなんかはポン監督も、 さすがに外してるのでは? どうせなら全編あの路線で行ってくれたほうが自分的には、 まだ そそられる^ ^
また今回も想像どおりの結末で、 母はなぜ息子を置いてバス旅行に行くのかがイマイチよくわからないし、 ラストシーンも、 そのときに流れる音楽もやはり鼻についた。 ただワンシーンだけ印象に残っているとしたら、 中盤あたりの同じくバスのシーン、 息子の面会に行った帰りに車窓から眺める、 川沿いにノホホンと生えた1本の木。 あれが何を意味するのかはわからないし、 見ても覚えてない人が多いに違いない。 唯一、 意味の欠落したシーンに思えるが、 計算高いジュノ監督なのに、 なぜあのシーンを意味ありげに残しているのだろう。 それだけが気になった評判の作品、 これから見る人がいれば、 ちょっと覚えていて、 もし意味がわかったら教えてほしい。
それにしても "証明" なんて大げさな邦題。 このへんにも反発を感じるなあ。 70年代ATG作品のようなものを韓国流に復興し、 コマーシャルな部分も計算された・・ そんな風にも言える監督作品だが、 そういう意味では角川映画風の邦題はヘタウマながら、 完全なミスマッチとは言えないかもしれない。 あ、 ウォンビンのこと、 何も書いてないね、 なんか一昔前なヘアスタイルだったけど・・ 検索して読んでくれたウォンビン・ファンの人、 すいません。 。
母なる証明 MOTHER (2009韓国) 10/31〜 公式サイト&予告
監督 ポン・ジュノ
キム・ヘジャ ウォンビン チン・グ
ユン・ジェムン チョン・ミソン
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