7.26.2009
ヘンタイ王子 「愛のむきだし」
大作だ。 4時間?! DVDだから何とかなったようなものの、 劇場へ出かけようものなら半日仕事だっただろう^ ^ 海外の賞がどうとか宣伝されていたように思うが、 ほんとうに海外で理解されているのか。 キリストも医者も殴り倒したような内容で、 さらに これだけパンチラやヘンタイを盛り込めばグローバルになれるはずがない^ ^ ところがIMDbをちらっと見てもすごい星の数で Perfect Movie! とまで言われてる^ ^ ついに時代は園子温に追いついたか。 。
「ノーパンツ・ガールズ」 は傑作だった。 「自殺サークル」 と同じ人が関わったと思えず、 その頃からいつも大穴的存在だったが 「紀子の食卓」 ではすでに巨匠だった。 モノローグが入ると文芸調だし、 セリフ回しは大げさだし、 それでいていつも そのひらめきと構想力に圧倒される。 構想とは言っても自然に湧き出た感じ (というか特殊な思考回路による連鎖的思いつき?) で、 推敲などとは無縁の、 むしろ推敲してしまってはいけないような、 B級と言えばB級な、 だが映画ならではの疾走感と鮮血が画面に炸裂している。
DVDでは上巻・下巻に分割されているが、 4時間と聞いて多少ビビった。 だが上巻はあっという間に終わり、 不思議なことに まだ下巻が残されていることがうれしかった。 スチールで見ていた左下の忍者のようなショットが、 まさかパンチラ盗撮をしているシーンだとは思わず かなり呆れたが、 バックに聖歌が流れる中でそんなエピソードが展開されると、 これまた独特の映画体験となる。
新興宗教がらみで言えば 「ポーラX」 や 「カナリア」 が思い出されるが、 このザ・ゼロ・チャーチは逆に戯画化を狙ったのか、 そうなっちゃったのか、 テニスウェアのプロンプターたちは昔の森田芳光監督を彷彿とさせるような '感性' の偏りが楽しい。 何だかんだでタランティーノ的になってきたかと思えば、 最後は坂口拓流のポーズでドカンと決めてくれる。
精神病院を飛び出してヨーコの乗ったパトーカに追いつくが、 別にそこでガラスを割ることはないのに^ ^ と最後まで暴走。 板尾創路から宮台真司まで登場するゲストも豪華?で、 もっともっと褒めたいが、 自分の場合あまり褒めると反対に受け取られそうなので このへんにしとく。 しかしこれは何映画なのだろう。 スプラッターあり、 アクションあり、 片手に社会派、 片手に自爆テロを抱えたような、 ラブストーリー。 。 とにかくヘンタイのみなさんは必見!
愛のむきだし (2009日本) 公式サイト&トレーラー
脚本・監督 園子温 アクションデザイン 坂口拓
西島隆弘 (from AAA) 満島ひかり 安藤サクラ 渡辺真起子 渡部篤郎
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