10.15.2008

マホガニー君! 「ミッドナイト・ミート・トレイン」



さ、 一部で非常に注目の作品、 ふた足先に拝見! 真夜中にサンドイッチ食べながら見たが、 なかなかうまかった^ ^

クライヴ・バーカー x 北村龍平ということで、 誰もが相当なスプラッターあるいはスラッシャーを期待しているはずだが、 期待を裏切らない超ド級の表現が待っている。 超高速度撮影による○玉飛び出しやハンマーによる顔面ブッ叩きもショッキングだが、 カメラは地下鉄の車内と地下道内をぐるぐる回ったりしているので、 そこだけ取っても北村さん、 ハリウッドで勝負してんだ、 って感じが伝わってくる。

キャスティングでは、 マホガニー君ことヴィニー・ジョーンズが精肉工場勤務の男役でいい味を出してるし、 ギャラリーのマダムは何とブルック・シールズ! 意外な貫禄と存在感でM心をそそる。 。

お話はと言うと、 とりあえず都市型ホラーと言っておこう。 実際、 NYにはこのような都市伝説があるそうだ。




落書きは消され、 メタリックな装いに生まれ変わったNYの地下鉄だが、 行方不明者が後を絶たない。 都市という得体の知れない生き物を追うフォトグラファーは、 深夜の地下鉄構内でチンピラに絡まれる日本人モデルを助ける。 見送って電車に乗ったはずの彼女だが、 翌日の新聞で行方不明が報じられる。 現在は使われていない路線、 そのルートの真上には精肉工場。 謎を追ううちに、 豆腐しか食べなかったフォトグラファーはいつしか肉の味に目覚め、 フィアンセは彼が遠くへ行ってしまうように感じ始める。

予想外にしっかりした物語性を持つと同時に、 後半でブッチャー対戦になるあたり、 いかにも北村さんっぽい。 そして結末が近づくにつれ、 ああ、 クライヴ・バーカーだったんだと思い出すような流れになるが、 タランティーノ x イーライ・ロスの 「ホステル」 以来の久々にディープな作品と言えそうだ。 普通の人が見たらトラウマになること受け合いだが^ ^



ミッドナイト・ミート・トレイン (2008) 日本未公開 
THE MIDNIGHT MEAT TRAIN 
監督 北村龍平 原作・製作 クライヴ・バーカー 
ブラッドレイ・クーパー ヴィニー・ジョーンズ レスリー・ビブ 
ブルック・シールズ NorA 

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