1.01.2012
It's a crazy fuckin' world... 「アニマル・キングダム」
新年早々ヘビーなものから入ってしまった。 イヤな年になりそうだ^ ^ タランティーノも絶賛との触れ込みの本作、 公開は今月21日からだが、 さわりを聞いたらすぐに見たくなって、 プチ先行上映。 ところが思いっきりコックニーなまり?のオージーイングリッシュで、 100%理解できた自信はないが乱暴に書きなぐってみよう。 。
タランティーノが好みそうな、 イヤらしい雰囲気たっぷりの上の写真を、 本編は多少地味にしたような感じではあるが、 何と言っても中央に鎮座するママが不気味。 このママは少年にとっては祖母だが、 その娘である少年の母親がヘロインのオーバードーズで死んでいるシーンから始まる。 脇には18才の息子が呆然とたたずみ、 テレビからは雑多な音声が流れている。
少年がコンタクトを取ったのは、 長年 音信の断たれていた祖母。 亡き母がなぜ この祖母や兄弟と音信を絶っていたかは やがてわかるが、 彼には他に頼るべき身寄りがなかった。 入れ墨の男たちが出入りするこの新しい家庭で、 警察に目をつけられていた仲間の一人が撃たれる。 銃不携帯にもかかわらず誤認にカコつけた射殺だった。 上の叔父がこれを腹に収めきれず、 警官を罠にかけての復讐。 さらに少年のガールフレンドがまたヘロインによって死ぬ・・
やがて警察は少年を証人にする作戦を遂行、 誰がこの動物園のボスかをよく考えろ、 もはや あの家族にお前を守る力はないと少年を説得する。 しかしこの事態を傍観する祖母ではない。 裏の手を画策、 裁判での少年の証言は・・ そしてさらに・・
みなまで言うわけにはいかないが、 それでも最後に一抹の爽やかな印象が残るのは、 老獪な者たちがひしめくこの動物園で、 自分は若くて弱い存在だという思い込みを、 自分自身が否定するということだろう。 悪知恵も法律も自分を守ってはくれない。 未熟だが若い、 その悲しみと希望だけがこの世界を切り裂けるのだと。 乞うご期待!
アニマル・キングダム (2010オーストラリア) 日本公開2012.1/21
ANIMAL KINGDOM 公式サイト・予告 象のロケット
脚本・監督 デビッド・ミショッド
ジェームズ・フレッシュヴィル ベン・メンデルソーン ジョエル・エドガートン
ルーク・フォード ガイ・ピアース ジャッキー・ウィーヴァー
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