6.03.2011
マギーにしびれて 「ラブ&ドラッグ」
トレーラーで流れるロキシーミュージックは本編には出てきた記憶がないし、 見るまでは難病モノだとは知らなかったので、 多少の当惑を抱えながらの鑑賞。 それでも お涙ちょうだいの難病モノではなく、 またラブコメというにはテーマはしっかりしていて、 1本筋の通った純然たるラブストーリーとも言える。 ラストもグッと来るし、 なかなかのデートムービーではないだろうか。
ただし下ネタも多いので 初デートで観るには少し照れくさいかもしれない。 ハサウェイのヌードが話題のようだが、 ギレンホールもしっかりと脱いでくれるし^ ^ ヌード以外のハサウェイも、 オーバーオールのカーペンタースタイルから ざっくりとしたセーター、 ディテールの効いた東コレっぽい感じまで、 メジャー作品ならではの衣装攻勢で さりげなさく楽しめる。 スタイリストが選んだにせよ、 マギーという娘の雰囲気がよく出ていたように思う。
パーキンソン病・・ 詳しくは知らないのだが、 アーティストである彼女はこの病気を抱え、 症状は第一段階。 手が震え、 もう筆は持てなくなっている。 医学生だった男はドロップアウトし、 何の因果か 今では製薬会社のセールスマンとなっている。 やがてバイアグラの大ヒットという史実も踏まえ製薬会社は実名で出てくる。 製薬会社についてのけっこうダークな表現もあるのに、 どういう交渉をしているのか、 海外作品のこういう部分はいいね。 邦画だと "パイザー製薬" くらいにはなっていたはず^ ^
先輩のセールスマン、 ライバル会社のやり手、 開業医の告白など、 登場人物も有効に絡んでくるし、 病気のせいで誰とも深い仲にはならないと決めていた彼女の心を開き、 軽い男を演じてきた彼も 彼女によって本当の自分を知る。 健康で平穏無事な人生なんてつまらない、 俺はこれでいい、 こんな君がいいと。 日本語字幕も handjob を '手コキ' と訳すなど こなれているし^ ^ 日本公開未定ながら、 乞うご期待!
ラブ&ドラッグ Love & Other Drugs (2010) 日本公開11/19~ 公式サイト
監督 エドワード・ズウィック 原作 ジェイミー・レイディ 象のロケット
アン・ハサウェイ ジェイク・ギレンホール オリヴァー・プラット
ハンク・アザリア ジョシュ・ギャッド ガブリエル・マクト
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