4.20.2011

別にラストでもないような・・ 「ラスト・エクソシズム」



またホラー。 。 「ザ・ライト」 も近々エントリーする予定だが、 イーライ・ロス プレゼンツのこれが面白そうだったので先に見た。

父の後を継いだコットンという名の二世牧師。 ルイジアナのバトンルージュという町は都会なのかどうか よく知らないが、 商売上手でクールな都会派牧師。 それが彼だ。 礼拝でのパフォーマンスは派手で調子良くがモットー。 そんな彼の元へ、 時代遅れの依頼が舞い込む。 母親が死んでからというもの、 娘の様子がおかしい。 悪魔のしわざに違いない、 悪魔払いをしてくれ、 と。

コットン牧師は聖職者の立場から、 エクソシズムというものが どういうものかをクールに解説し、 ようするに手紙をくれた父親のなかにある妄想を追い払えばいいんですよ、 と言って撮影クルーを連れて乗り込む。 これを撮影しておけば何かに使えるだろうということだが、 そこは作品的にフェイクドキュメンタリーゆえの方便。 コットンはさまざまなトリックを使って いかにもな悪魔払いを演出し、 カタルシスを味わった父親からガッポリ報酬をいただく。

このへんまでは、 なかなか面白いノリ。 またしてもモキュだが、 もうすでに一つのジャンルとして確立された感のある昨今、 それはそれでよしとして、 さあ、 ここからが面白くなるはず。 調子の良い牧師さんが、 この後いかなる恐ろしい目に遭うか、 と期待は高まったものの・・

悪魔払いは済んだはずの16才の娘が、 牧師の泊まるモーテルにひょっこり現れる。 夢遊病のような感じ。 家に電話するが繋がらない。 娘が本当におかしいとなると、 次は病院だろと考えたコットンは、 彼女を病院に連れていくが異常はないと言われ、 家へ帰ると昼間の無邪気な顔とは別人の形相となって家畜を殺し、 兄に切りかかり・・ やがて病院からの連絡で彼女が妊娠していることがわかる。 そうなると父親がアレなんだな、 もうめんどくさいな、 地元の牧師に振ってしまえということで、 代役を連れて来る。 ところがこのマンレーという男、 牧師は仮の姿。 実は・・

というトンデモな展開となって、 なんとなく中途半端に THE END。 。 名作 「エクソシスト」 を超えろなどとは言わないまでも、 もう少しは行ってくれるんじゃないかなと思ってた。 低予算と言えど それなりにはあるだろうし。 もうひと頑張りだな。 ポスターのような天井を這い回るシーンなんて出て来ないし。



ラスト・エクソシズム (2010) 日本公開10/8~ 公式サイト 象のロケット 
The Last Exorcism
監督 ダニエル・スタム 製作 イーライ・ロス 他 
パトリック・ファビアン アシュリー・ベル ケイラブ・ローンドリー・ジョーンズ 
ルイス・ハーサム パトリック・ファビアン 

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