1.28.2010
まっ赤に燃えた太陽だから 「デイブレイカー」
「トワイライト」 効果で微妙に流行りつつあるヴァンパイア。 一部で話題の本作は、 古典である吸血鬼を一種の感染症として近未来にハメ込んだSFホラー。
奇病が流行りだして10年、 ほとんどの人類はヴァンパイアへと変わり、 地球はヴァンパイアの星となった。 彼らは人間をエサとして家畜のように扱うが、 純粋な人類はすでに全人口の5%となり食糧危機は深刻だった。 。 人工の代替血液に大きな期待がかけられたが研究成果は芳しくなく、 現在も血は高値で売買され、 血にありつけないヴァンパイアは共食いで飢えを満たした。
だが共食いを行った者は "餓鬼" のような醜い姿になり、 支配階級の商売にも不都合なので共食いは法的に禁止された。 もしかしたら感染症をばらまいたのも金儲けのためだったのかもしれない。 だが彼らは太陽を拝めない体になった。 昼間はもっぱら地下道を歩き、 クルマにはデイ走向モードが装備され、 太陽光を完全遮断してモニターだけを見て走るのが当たり前になる。
真実は太陽のようだ 隠すことはできても なくすことはできない
唐突にエルビス・プレスリーの言葉が引用されるが、 セリフやアイディア、 映像表現に凝る監督がまた一人、 というか兄弟なので二人現れたもよう。 本編にも兄弟の機微が取り入れられている。
人間をハントし血液を採取して供給する会社のCEOにダミアンこと^ ^サム・ニール。 血はワインのように飲まれ、 血液10%入りのコーヒー飲料なども売られていたりする。 だが会社の次期主力製品は代替血液で、 その研究者がイーサン・ホーク。 だが彼はこの状況を決して歓迎しているわけではなく、 ヴァンパイアを人類の進化などとは考えなかった。 残った人類の中にもレジスタンスのようなグループがあり、 彼らには秘策があった。 彼らは協力者として、 この研究者にコンタクトを図る。
イーサン・ホークの弟は会社のハント部門にいて、 人間を狩るのが仕事。 兄はレジスタンスの接触から、 代替血液より有効な解決策 "治療法" を手にするが、 それを会社が許すはずはなかった。 ダミアンは弟を差し向ける。
食糧危機なんて懐かしいSFテーマで 「ソイレント・グリーン」 を思い出したりするが、 危機に瀕しているのは人類ではなくヴァンパイアで、 人類は逆に食料^ ^ 二重の逆転の発想というか、 面白いような あり得ないような^ ^
共食いでモンスター化したヴァンパイアはあまり恐くはないが、 意外なところでカーチェイスに凝っていたりする。 ややアホな発想を大まじめに作り込んで、 端々にSFオタクっぽいこだわりが感じられるヘンな映画だが、 やっぱりDVDスルーで終わってしまうのかな。 。 UVボウガンを持つ女レジスタンス クローディア・カーヴァンがけっこういいし、 「トランスフォーマー リベンジ」 などのイザベル・ルーカスも注目。
(追記) DVDスルーで終わりませんでした^ ^ 公開決定!
デイブレイカー Daybreakers (2009) 日本公開11/27 公式サイト
監督 スピエリッグ兄弟 象のロケット
イーサン・ホーク ウィレム・デフォー クローディア・カーヴァン
イザベル・ルーカス マイケル・ドーマン サム・ニール
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