「ガンモ」 のようなウサギをかぶった少年が、 不思議な世界を冒険するスパイク・ジョーンズ監督の話題作。 絵本を原作に持ってきたり、 狙ってきたなと思いきや、 意外にあっさり。
母、 姉と暮らす少年だが二人とも仕事やデートに忙しく、 少年は何かを持て余していた。 家を飛び出し、 そのままボートに乗って無人島にたどり着く。 そこには不思議な生物がいたが、 少年は王として迎え入れられる。 外見は不思議な生き物だが、 内面はまるで人間のように、 ちょっとしたことにクヨクヨ悩んだり、 嫉妬したり期待したり失望したり。 それでも、 どれくらいの時間かはわからないが彼らと暮らし、 遊び、 一つの事業を成し遂げる。 そして少年は王ではなく、 ただのマックスだと言って別れを告げる。
何か非常に繊細なものが隠されているような、 あるいはただのスランプのような。 どうしようもない失望とそれでも気を取り直してやっていこうじゃないか、 みたいな不思議なメンタリティは今のアメリカの心境か。 話題性に反して佳作ファンタジーぐらいに思えるが、 微妙に気の狂ったユルさや音楽は秀逸^ ^ 2010年第一弾公開、 寒い1月、 毛むくじゃらの生き物を堪能してみては。
かいじゅうたちのいるところ (2009) 日本公開2010年1/15
Where The Wild Things Are 公式サイト&予告
監督 スパイク・ジョーンズ
原作 モーリス・センダック(絵本) 製作 トム・ハンクス
マックス・レコーズ キャサリン・キーナー
Blu-ray&DVDセット(初回限定生産) powered by G-Tools |
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